毎年行われているサッカー大会が先週行われました。今年は4試合に出る予定で、4試合それぞれ子ども達が話し合いチームを決めました。すると、その中には、全部の女の子が入っているチームや男の子だけのチームなど出来上がり、バランスは良いのか悪いのかは分からないのですが、子ども達は張り切って参加しました。
今年は雨や雪の影響で練習不足でしたが、正直なところ出るからには一度くらいは勝たせてあげたい、そんな祈るような思いで参加しました。試合当日は、やはり少し心配がよぎり、チームごとに練習をすることにしました。まずはほとんどが女の子のチームです。このチームは攻撃力が弱いだろうという予想で守備の練習をしました。普段あまりサッカーをしたことのない女の子達はどう守ったら良いのかも分からないようで、とにかく壁を作ることを中心に教えました。次に男の子ばかりのチームは、まだまだボールに触れていることだけでも楽しいようで、すぐに味方のボールまで取ってしまうという行動が目立ちました。何とかそれをなくすように、パスの大切さやみんなで協力して点を取ることの大切さを大声を張り上げながら、何度も繰り返し伝えました。段々とサッカーらしくなってきたのですが、しょせん一夜漬けならぬ寸前漬け、不安が残るまま試合に臨みました。
結果は1勝1敗2引き分けとなり、念願の1勝は果たせました。内容もどのチームも少しずつではありましたが、言われたことを一生懸命実践しながら一試合一試合健闘したと思います。特に男の子のチームが戦った最後の試合の相手はとても強く、一方的な試合になってしまうのではないかと思っていたのですが、それぞれの子が自分の役割を見つけ、その活躍が随所にひかり、結果としてチームの連帯感が生まれ互角の試合になりました。このチームであと半年練習を続けたら、きっと良いチームになるだろうなと一人思っていました。試合後、子ども達に感想を聞いてみると、どの子も満足そうな答えが返ってきました。女の子からの楽しかったとの声にはとてもうれしかったです。
このサッカーは運動面の発達やチームプレーを通しての連帯感や協調性を学ぶとても良い機会になっています。そして、何よりさまざまな経験を通して成功や失敗の中から、何かを見つけ出し、次にも頑張ろうという意欲につなげてもらいたいと思っています。
今週、年長児の最後のイベント、卒園式があります。この式でも、色々なものを見つけ出し、元気に小学校に羽ばたいてもらいたいと思います ^□^/