最近の赤ちゃんの研究では、赤ちゃんは産まれながらにしてお母さんの声と他の女性の声との聞き分けが出来ると言われています。また母乳の匂いも嗅ぎ分けられるそうです。それが、1歳になる頃からは形や色の違いが分かるようになってきます。
2歳頃からは数や量の違いが分かるようになってきます。この頃から園では少しずつ自分で食べる量を決める練習をしています。
幼児組は園での活動を自分達で決めることが出来ます。それは3歳頃から段々と活動の内容の違いが分かり、自分でやりたいことがはっきりしてくるからです。4歳頃からは自分が出来る事が分かり、5歳頃になると自分がやる意味がわかってきます。
それぞれの違いを十分に保障し、自ら取り組めるようにな環境を用意することによって、一人一人が満足いく活動をすることが出来ます。子ども達のきらきら(ギラギラ・・・?)とした笑顔を見ているといつもそう感じます。
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子ども達は、自分でやりたいこと、知りたいことがいっぱいです。その持って生まれた子どもの特性は自発的な遊び、創造的な遊びへと伸びていく大切な欲求です。それを十分に満たしてあげることで、次への段階へと遊びは広がり深まっていくものです。しかも、その欲求は全く個人的なものなので、様々な遊びや環境を用意する必要があります。ところが一人ひとりに用意した遊びが適っているかどうかはわかりません。そこで、子ども自身が選ぶことで基本的な欲求を十分に満たしていくことができ、ひいては、自由と責任がしっかりと身につくようにもなっていくのです。
子どもは大人が考えている以上に、自分にあったちょうどいい遊びを選ぶものです。その繰り返しによって適切な判断力を養うことにもなっていきます。
また選択をするということは、必ずしも自分勝手に好きなことをしてよいということではありません。提示した活動を子どもがしようとしない時に、その気持ちを考えることで、子どもの心が見えてくることがあります。その気持ちに保育士が沿い、共感することで、子ども自ら提示した活動に取り組むようになります。また、別の意味では、活動を自ら選択することで、その選択肢が少なく、大人から見ると究極の選択であるかのように見えても、子どもからすると、自発的な活動をしている気になります。子どもたちに、絵を描かせたいと思ったときに、「描きたくない!」という子が、何人かいます。そのような時には書きたい曜日を選択したり、書きたい時間(朝・昼・夕)を選択したりします。気分が乗らず、今日はやりたくないと思う時は大人にもあります。その気持ちをしっかりと受け止めるのです。
いつでも何でも同じようにやらされているだけでは、自分の好きなことは見つけられません。選択をするという事は、一見簡単そうですが、大人が思うよりずっと難しいことです。毎日の習慣から少しずつ選ぶということが出来るようになってくるのです。自分自身で考えて、1つのことを選択するということ。今の若い世代の人でも、これが出来ない人が増えているような気がします。とても心配ですね。
次回は11月10日くらいです・・・?