「自分の目標」
ミシェルは、目標を首尾良く追求するのには、自制のスキルが欠かせませんが、私たちに方向性や動機付けを与えてくれるのは、目標そのものであると言っています。目標は、人生に対する満足感の重要な決定要素で、人生の初期に選んだ目標は、私たちが達成するのちの目標と、自分の人生について覚える満足感の両方に、驚くほどの影響を与えると言います。人生の物語を推し進める目標は、どのように形作られたかには関係なく、その目
ミシェルは、目標を首尾良く追求するのには、自制のスキルが欠かせませんが、私たちに方向性や動機付けを与えてくれるのは、目標そのものであると言っています。目標は、人生に対する満足感の重要な決定要素で、人生の初期に選んだ目標は、私たちが達成するのちの目標と、自分の人生について覚える満足感の両方に、驚くほどの影響を与えると言います。人生の物語を推し進める目標は、どのように形作られたかには関係なく、その目
木月保育園の年長組であるぞう組はもうすぐ卒園式を迎えます。毎年この時期に思うことは、とてもたくましく、とても粘り強く、そして、何事にもとても興味を持って取り組むことが出来るようになったなということです。 子ども達にとって、意欲をもって何事にも挑戦する力は、自然と身につくものではありません。この力こそ今、教育の現場で騒がれ始めた「非認知能力」という力です。非認知なので認知ではないということです。つ
1970年代に心理学者のウィリアム・デーモンによって行なわれた子どもたちの平等に対する意識は、小学生だけではなく、もっと幼い子どもにも見られたことが、やはり心理学者であるクリスティーナ・オルソンとエリザベス・スペルキの調査でわかりました。 彼女らは、3歳児に、ある人形が、他の二体の人形にステッカーやチョコレートなどを配るのを手伝ってもらいました。主人公の人形と二体の人形の関係にはいくつかのパター
木月保育園では保育方針に「仏教精神に基づく保育」を創立以来掲げています。仏教精神と言っても分かりづらいので、主に「平和」と「平等」を大切にしているとうたってます。 「平和」とはみんなが仲良くするということで分かりやすいのですが、仏教でいう「平等」という考えは、一般的に知られている「平等」とは少し違っています。一般的に言う「平等」は一つの物を半分に同じ量に分けて等しく分配することを言います。しかし
ミシェルは研究の中で三つのシナリオを考えました。「厳しい基準」のシナリオでは、モデルは自分自身に厳しくし、子どもにも同様に厳しくしました。彼女は、自分のスコアが20点という、とても高いときだけチップを取り、「これは良いスコアだわ。これなら、チップを一つもらってもいいわね」とか「このスコアは自慢できるわ。自分にご褒美をあげなくちゃ」というように、自分を褒める言葉を述べました。スコアが20点に満たな
保育園にはたくさんの先生がいますが、多くの子どもは、先生から多大な影響を受けます。例えば0歳児の頃から「模倣」と言って人の行動を真似るということをする様になります。すると、そのことを意識して先生も手遊びなどをしながら、少しずつ真似てもらうようにします。そして、その「模倣」が様々な行動のきっかけとなり、日々の成長へとつながっていきます。その事は家庭でも同じです。両親の行動をよく見て真似をして、少し
先延ばしにする能力が、最初は低くても、年を経るうちに待つのがうまくなる子どももいれば、幼い頃は喜んで待てるのに、やがて自制の水準が下がってしまう子どももいます。実験から、誘惑の心的表象の仕方次第で、誘惑が行動へ及ぼす影響を変えることも、逆転させることさえも可能なのがわかりました。1分も待てない子どもでも、頭の中での誘惑の思い描き方を変えれば、20分も待つことができたのです。ミシェルにとって、この
最近、2歳児の子ども達の育ちがすごいなと思う場面をよく目にします。あひる組にいた頃は、まだまだ、甘えてしまい、「やって」と先生に何でもやってもらう姿をよく見かけたのですが、最近では、「○○ちゃん上手だね」や「○○できたね」等の先生の言葉かけもあって、どの子も自ら挑戦しようとする姿が目立ってきました。2歳児は、見方によっては「イヤイヤ期」と言われるほど、大人のいうことは聞かずに何でも自分でも
「見守る」という言葉があります。きっと子どもの様子を見て、子どもを守るべき行動を起こす。「見て」「守る」から「見守る」なのだと思います。 子育ての中では、どこまで見ていて、どこから守ってあげればよいかの判断がとても難しいものです。それは、いくら幼児でも、すぐに守ってしまうのではなく、まず、子どもをよく見る必要があります。ある本でのQ&Aコーナーで、「子ども同士で遊ばせると、喧嘩をするかも
今日は幼児組のホールに来てみました。お昼寝の時間も終わり、少しずつ子ども達が目を覚まし、お着替えを自分でしてから起きてきます。 今年の年長の女の子は随分前からこのお着替えの時間にやってきて、上手にお着替えが出来ない3歳児のお手伝いをしてくれます。最近では殆どの年長の女の子がお手伝いに来てくれて、困っている子を見つけては手伝ってくれます。 その様な中、3歳の女の子Aちゃんのお着替えを手取り足取りや