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「日本のテレビ番組の遊び心」

2014.12.15

 最近、日本のバラエティー番組が、世界から注目を集めていると言います。それは、番組の企画や構成を売る「番組フォーマット販売」と呼ばれるテレビの国際市場での話のようです。この「番組フォーマット販売」は、ドラマなどと違い、番組を購入した海外のテレビ局や制作会社が、自国のタレントらを使って番組をリメークして番組を作ると言った手法です。そのリメーク権の売買が市場になっていると言うのです。たとえば、肉体パズル「脳カベ」というフジテレビの「とんねるずのみなさんのおかげでした」の1コーナーが、英、仏、ロ、中、韓などでリメークされているそうです。この「脳カベ」は2007年以降、40カ国以上に売れたそうです。また、同局の「料理の鉄人」や、一般参加者が巨大障害コースに挑むTBSの「SASUKE」も、米国を中心に高い人気があるようです。この理由を米ケーブルテレビ局G4のプロデューサー、ローラ・シビエロ氏は「アメリカは競争の国だから、テレビもそうなる。でもSASUKEは違った。人との競争より、難関を克服する自分自身への挑戦が緊迫感やドラマを生むのです」と、文化の違いが受け入れられたと見ています。
 日本の文化は、古いものだけでなく、新しいものも世界に発信していっています。この新しいもののキーワードが、「遊び心」と言うのが面白いですね。日本人と言うと、「遊び」が苦手で、「勤勉」と言うイメージがありますがどうなんでしょうか?「遊び」=子ども、あるいは「遊び」≠「仕事」と思われがちですが、実はこの「あそび」は車のハンドルにも同じようにあるあの「あそび」の事なのかと思います。つまり人の力と車を動かす力が程よく加わっていくように、関わっているもの同士が違いを違いとして柔軟かつしなやかに存在させるための潤滑油のようなもの、といえるような気がします。「あそび心」があると笑顔がたえません。そして全体が楽しくなります。その場にいる人達は気力が湧いて充実して仕事に取り組めます。「遊び心」は、心の余裕なのかもしれませんね。

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