皆さん明けましておめでとうございます。今年も皆さん方と共に子ども達に対してより良い環境を提示できるように、また、子ども達の育ちを共に学び合えるようにという思いをこめて、このブログを載せていきたいと思っています。どうぞ今年も1年よろしくお願いします。
先日、幼児組のコーナーが突然変わりました。環境が変わることは子ども達にはとても大きな影響を与えます。保護者からも環境が変わると「どうして変えたんですか?子ども達が戸惑うのでかわいそうです」っと言われることがあります。環境が変わり子どもに影響があることは確かですが、それは悪い影響とは限りません。環境が変わり良い影響があることも多くあります。当然、職員も子ども達の姿を見ながらより良い環境にしたいと考えています。以前から積み木がとても人気があり、どうにかして広げられないかという相談をずいぶんと前から受けていました。そして、今回幼児からその悩みを解決できる環境を思いついたということで、環境を変えることにしました。
この環境が子ども達に良い影響を与えているのかそうでないのかは一目瞭然です。今まで以上に集中して、没頭している子ども達の姿は何よりもの証拠です。
今までは、コーナーとして遊びを分けて環境構成をしていましたが、先日、職員みんなと受けた研修では「ゾーン」という新たな提案がされていました。今後はこの考えのもと環境構成をしていこうと思っています。
(おたよりの続き)
先日受けた研修で、「ゾーン」という環境構成の新たな提案がされました。子どもたちが自分がやりたいことに熱中する場所を言います。同じように保育室を区切った場所を「コーナー」と呼ぶこともあり、アメリカなどは「子どもたちの興味関心の向く場所」というような意味で、「Interest Center」と呼んでいます。その中で、ゾーン(ZONE)というのは、区域とかいう意味ですが、他に「集中・没頭しているときの心理状態。」を指す言葉としても使われます。我を忘れて一つのことに取り組んでいる状態のことです。運動選手の間でよく使われる言葉で、「ゾーン体験」というように使います。ゾーン体験とは、スポーツ選手が、極度の集中状態にあり、他の思考や感情を忘れてしまうほど、競技に没頭しているような状態を体験する特殊な感覚のことです。それは、単に調子がいい、とても集中している、というだけでなく、「心と体が完全に調和した無我の境地だった」「体が勝手に動き、苦痛を感じなかった」「試合をやっている自分を上空から眺めていた」など、選手にとって「何か特別なことが起こった」と感じさせるような感覚です。他の思考や感情を忘れてしまうほど、遊びに没頭しているような状態を体験する特殊な感覚のことです。この「ゾーン」体験は、子どもたちの力を最大限に引き出してくれますが、それだけでなく、この体験は子どもたちにとって、遊びの喜びと生きる喜びが一つになる、とても幸福な体験でもあります。その幸福感、充実感は、結果以上に、「遊びって素晴らしい!」、「もっともっと続けたい」と思えるモチベーションとなります。
新しく変えた園の環境もこの「ゾーン」になると良いなと期待しています。
1月15日頃「ゾーン」についてもう少しHPに載せます。