つづき・・・!
「それに対して、日本では、子どもに自分で着やすい服を着せること、一緒に寝ること、子どもの行きたい方向に親も行くといった、子どもを中心とした生活をしているように思います。私の子どもの保育園の保育士を見て、いつも感動し自分も見習おうといているのは、子どもの怒りやイライラ感を無理やりにやめさせようとせずに、そのまま受け止め、子どもの気持ちをわかってあげることで子どもが素直になるということです。
日本の子育てがうまくいったときに、アメリカと違った意味での“子どもの文化”を伝えることで、子どもらしさが育っているような気がします。」続けて書かれています。新入学の時期に、小1プロブレムについてのコメントがいろいろなところで言われていますが、1年生が自分勝手なのは、幼稚園、保育園時代に個性を重視しすぎるからということを聞くことがあります。しかし、私は、どうもアメリカのように子どもを早くきちんとさせようとすることに原因があるように思います。幼児期に、きちんと子どもを子どもとして扱われ、その時期の育ちをきちんと保障され、子どもの思いをきちんと受け止められた子ほど情緒が安定し、素直になると思います。また、1年生できちんとさせようと急ぐよりも、寺子屋のように、小学校に入っても、もう少しおおらかに、子どもらしさを保証してあげる環境を考えたほうがいと思うのですが。
「昔のように子どもをきちんとさせる」という「昔」とはいつのころのことなのでしょうか。戦時中のことなのでしょうか。礼儀正しい武家社会でも、子どもが大切にされていた「子どもの文化」が日本にはあったようですね。
日本における児童観
2009.12.11