先日、川崎市内の13の保育園の年長が集まってサッカー大会が開催され各チーム4試合が行われました。ご存知の通り、サッカーは11人で行う試合です。23人の年長組は全員が試合に出場するためにグループ分けをすることにしました。今年は担任の意向で、前半2試合は担任が決めたABチーム、残りの2試合は子ども達が話し合って決めるCDチームを作り試合に挑むことにしました。チーム決めは、女の子は簡単に出来たようですが、男の子はそうはいきませんでした。2チームに分かれてしまうこと、前後半で交代しなくてはいけない子がでてしまうこと、この二つをケンカなく決めなくてはいけません。初めは言い争う場面もありました。しかし、最後にはお互いの立場や意見をくみ取り、自ら名乗り出る子が現れ解決しました。
試合結果は4試合中、1勝2敗1引き分けでした。今年のぞう組の子ども達はとても上手だったので、もしかしたら全部勝ってしまうのかと思っていました。試合の内容はどの試合も接戦で、子どもとは思えないようなシュートも何本も出ました。子ども達はとても悔しがり、特に負けてしまった試合では、あまりの悔しさに男の子も女の子も泣いてしまう子がたくさんいました。この涙の裏には一生懸命頑張ってきたという想いがあったからこそでしょう。しかし、この時、現れたのは、先ほどチーム決めをしてもめていた子ども達でした。「おれ達にまかせろ!かたきを取ってきてやるぞ!!」と慰めていました。誰に言われるでもなく自然と出てくる言葉に驚かされ、この子達の姿を見ながら、この辛い想いをバネに強い心になってもらいたいと願いました
普段、保育園で伝えていたこと。「自分達で考えて行動すること」「困っている人がいたら助けること」等日々の保育の中で成長していたのでしょう。とても仲が良く、ケンカをすることもあったぞう組さんでしたが、この日はなんだかいつも以上に大きく見えました。きっと最後の卒園式でも立派な姿を見せてくれる事でしょう。
サッカー大会での涙
2010.03.10