新年度が始まって2ヶ月が経ちました。今年から加わったお友達も少しずつ園での生活に慣れ、笑顔を見せてくれることが多くなりました。実は私も今年度からほほえみ保育園の先生になり、だんだんみんなとの生活に慣れてきたところです。
4月の入園当初、慣らし保育から始まった5人のお友達。ママとパパから離れて過ごすはじめての保育園は涙の連続でした。
ですが、涙の分だけ強くなる子どもたち!保育園での生活にも慣れ、毎日めいいっぱい遊んでいます。
5月の末に、お散歩をし、公園に遊びに行った時のお話です。新入園児のA君がなにかをじーーっと見ていました。
目線の先には、クラスの中でも少しお姉さんのBちゃんとCちゃん。その2人は、公園に生えていた草の実を集めていました。
実が片手に収まりきれなくなったあたりで、Bちゃんが私に実をくれました。
私が「すごいね〜!実があったんだね!もっとたくさんあるかな?」と声をかけると、ほかのお友達も木の実を集め始めました。集めた実を持って嬉しそうに「あった!」と言いながら見せてくれる子の姿を見てみんなやりたくなったのか、実集めする子どもがいっぱいになりました。
実を集めた子どもの中には、この後おままごとのようにして遊ぶ子どもがいたり、「ぱっ」と言いながら上に投げて遊ぶ子がいたりしました。
Aくんはと言うと、それでも初めはじっと見ていましたが、少し時間が経つと自分も実集めに夢中になって遊んでいました。集めた実、Aくんどうするかなと様子を見ていると、私の方に来てくれたので、「よかったね、Aくんも実を取れたのね〜!」と声をかけると、嬉しそうに笑顔を見せてくれました。
Aくんは私に見せてくれたあと、持っていた実をぎゅっと握りしめて、また新しい実を取りに行きました。そのあとは集めた実をほかの子が遊んでいるのと同じようにおままごとのようにして遊んだり、まとめて置いてコレクションのようにして遊んだりして楽しんでいました。
また次にこの公園に来た時も、すくすく組では実を集めておままごとをしたり、ひたすら実を投げたりして遊ぶ子がいました。その公園に行くと実を集める遊びが頻繁に行われるようになりました。
4月の入園当初から、みんなが遊んでいるところから離れてそれぞれの遊びをすることが多かった新入園児の子どもたち。
ですが少しずつ在園児の子どもたちとの触れ合いも増えてきました。
この時期の子どもたちは、先生たちとの信頼関係を拠り所にして、少しずつ自分の世界を広げていきます。その中で周りにいる子どもたちや、まわりの遊びに興味を示して、自ら関わりを持とうとし、遊びを広げていきます。
すくすく組の新入園児たちも、4月のはじめは先生にべったりでした。ですが、そこで形成された愛着を頼りにして、次第に自分で遊ぶことが増え、他の子の存在や、他の子が展開している遊びを気にして、よく見て、よく真似をするようになりました。
そういった姿を見て、保育士が「上手にできたね」「楽しいね」などの受容的、肯定的な言葉かけをするこ とで、子どもたちは安心感をもってやりたいことに取り組み、他の子との関わりを深めようとする意欲に繋がっていきます。こういったことを大切にしながらひとつひとつの子どもたちとのやり取りを大事にしています。
新入園児の子どもたちが在園児の子どもたちがやっていたことを真似して成長していく姿をみていると、在園児の子どもたちがお兄さん、お姉さんに見えました。ですが、もう新しく入ってきた5人も、どんどんお兄さん、お姉さんになります。みんなで成長して、心も体も大きく立派にになっていくのが楽しみです。
追伸
草の実などの小さいものは子どもたちが口や鼻、耳などに入れてしまうことがあると先輩方から聞きました。そういった危ないことのないように子どもたちへの声掛けなどを徹底していこうと思います。
すくすく組 羽田夏帆