すくすく組は4月から6名、7月から1名の新入園児さんが来ました。
初めは泣いていた子どもたちですが、今では自分のエプロンを片付けに行く自立した姿が見られたり、お友達と関わり一緒に遊ぶことを楽しみながら過ごしています。
Aくんも4月から入った新入園児で、初めは朝のママとの別れが寂しくてなかなか離れませんでしたが、慣れてくると周りにいる保育士やお友だちを見ながら様々なおもちゃに手を伸ばして遊び始めました。
最近のAくんは電車や車などの乗り物が大好きです。いつもお気に入りの電車の絵本を片手に、一人で黙々と車のおもちゃを走らせています。
黙々と遊ぶことが多いAくんですが、ある日のお昼ご飯後、エプロンを細くクルクルと巻こうとしている姿が見られました。
でもクルクルとするのはAくんにとっては難しかったようで、最後は諦めてクシャクシャと丸めて自分の顔写真が書いてあるカゴの中へ入れました。
別の日のお昼寝のとき、少し早めに起きたAくん。他にも何人か早く起きた子がいて、おもちゃのある部屋で遊んでいたので「Aくんもこっちのお部屋にどうぞ」と声を掛けました。
するとAくんはすぐ来ようとせず、布団をパタンと二つ折りに畳んでからおもちゃのある部屋に来ました。
Aくんにエプロンをクルクルとすることや、布団を畳むことは今まで教えたことがないのに、自分からやろうとする姿に驚きました。
自分からやろうという意欲的な行動になる理由、それはなんと『ミニ先生』(お友達)の影響です。
ご飯のときに前に座っていたお友達がエプロンをクルクルと巻いていたり、お昼寝明けに起きていたお友達が布団を畳んでいる行動を見て、自分もやろうという気持ちになったようです。
しかし、Aくんの見本となったお友達は誰から教わったのでしょう…
先生から子どもたち、そしてお友達へと広がる見本の輪…ミニ先生が次々と誕生していきます。
Aくんも周りにいるお友達の見本になる日が来るのかな。
これからもミニ先生にはお世話になります。
私たちもミニ先生に常に見られているという意識を持ちながら子どもたちを見守っていきたいと思います。
すくすく組 山田晶子