木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

まねっこ まねまね

2020.04.27

暖かな春の陽気と共に新年度がスタートし、1ヶ月が経過しようとしています。
また一つお兄さんお姉さんになってちょっぴり得意気な顔をしている子どもたちの表情を見ていると、これからの一年、友だちと遊んだり、時にはけんかをしたり、互いに気持ちをぶつけ合ったりと、人と人との関わりの中でどんな成長をしていくかとても楽しみですね。

そんな木月ほほえみ保育園の幼児組では、3歳児クラスから5歳児クラスまでの子どもたちが同じフロアで生活をしています。同じ年齢の子どもだけではないので、同じ年齢の関わりの中では見られない異年齢ならではの姿もみられています。

 

~自由遊びの中で~

 

塗り絵をしている男の子がいました。まだ、色を塗ることが楽しいようで、夢中になって色を塗っていました。しかし、よく見ると青一色。でもとても楽しそうに塗っています。

『他にも色はあるんだけどな~』と思うのはあくまで大人の感覚で、色の使い方も、個人の感性があり、大人があまり口を出してしまうと先入観をもってしまうこともあるので、そっと違う色の色鉛筆を近くに置いて見ました。

すると・・・

さっきまで無かったはずの鉛筆に気付き、

そっとしまってくれました。。。
(なんかごめんね!そしてありがとう!)

そんなことをしていると歳上の女の子が近くに座り、色々な色で塗り絵をはじめました。
すると、塗り絵をしていた男の子は興味津々に様子を見ていると、そこでふと気付いたようで、違う色の色鉛筆を使って塗りはじめました。

遊び始めは、色を塗ることが楽しかった子が、歳上の子の遊びを間近に見ることで影響を受け色々な色を使おうとする、この歳上の子の遊びをまねっこすることや、影響を受けてそれをまねっこ(模倣)し遊びが広がっていくことが異年齢保育の良い部分ですね!
その他にも、ブロックやカプラなどでも歳上の子の作ったものを真似しようとし、どんどん遊びが広がってきています。

このように、子どもたちは大人が必要以上に手を出さなくても、見て、考え、工夫し遊びを広げていきますので必要な時に手助けできるよう子どもたちとの距離感を工夫していきたいと思います。
中にはまだ大人と関わりたいという子や、一緒に遊びたいという子もいるので、子どもの気持ちを受け止めていき、遊びの発展が迷走してしまった時など、大人の手が必要になる時にはそっと子どもたちの考えを引き出せるような関わりをして子どもの遊びを広げていけるようにしていきたいと思います。

 

 

 

幼児組 鈴木辰徳

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