早いもので入園、進級から2ヶ月が経ちました。
新型コロナウイルスの影響で、登園自粛していた子どもたちも徐々に戻り始めています。再び賑やかな子どもたちの声に包まれながら保育していくことがとても嬉しいです。
木月ほほえみ保育園では、一時保育のすまいる組も一緒にクラスに入り生活しています。すくすく組のお友だちも、すまいる組の子の名前や顔を覚えていて、名前を呼んだり、「〇〇くんどこ⁇」と尋ねると指をさして教えてくれたりしてくれるようになりました。
ある日、ブロックや線路を繋げて電車遊びをしていたすまいる組のAくん。
そこに、すくすく組のBくんがやってきて、Aくんの使っていた電車を取ってしまいました。しかし、Aくんは怒ったり先生に助けを呼ぼうとしたりする事は無く、短くなってしまった電車で遊びを再開させました。
一緒に遊んでいる感覚はないようですが、Bくんを受け入れているようです。「電車取られちゃったね、貸してくれてありがとう。一緒に遊ぶと楽しいね」と、声を掛け見守る事にしました。
しばらくすると、Aくんはままごと、Bくんは違うおもちゃのところへ行き遊び始めました。
次に、マットを広げて他のお友だちやBくんが遊び始めました。すると、Aくんもその中に入って笑顔で遊び始めました。
よちよち組からすまいる組として、一緒に生活しているAくん。保育園には、すぐに慣れて黙々と1人遊びで楽しんでいる姿が見られていました。
他のお友だちがマット遊びや砂場、読み聞かせなどみんなが同じ空間で集まって遊びを楽しんでいる時は、1人距離を取って見ている事が多く、控えめな印象がありました。「Aくんもこっちにおいで」と手招きをするとトコトコッと駆け寄ってきてくれますが、自分から関わりに行くことはあまりありませんでした。
すまいる組のお友だちは、保育園に毎日来る訳ではありません。その為、集団に慣れていなかったり他の子どもたちとの関わりは少なく、1人でゆったりと過ごす子どもたちが多いように思います。
Aくんは、Bくんに電車を取られて、嫌だったかもしれない。それを伝えたり表現する事が苦手なのかもしれない。そんな、気持ちを汲み取りながら子ども同士の関わりが持てるように声を掛けています。
Aくんも、他のお友だちを受け入れる事で、新たな空間に自分から飛び込む事が出来たのではないかと思います。自分の世界から、周りの景色に目を向け、様々な人と出会い、興味を持ち、関わり、沢山の刺激を受け、集団の中に入っていくでしょう。
保育者として、子どもたちの不安を取り除き『やりたい』気持ちを引き出せるように温かな雰囲気の中で、子ども一人ひとりを認めてあげる事を大切にしています。
すまいる組を含め、これからもすくすく組みんなで沢山のお友達と関わりながら色々な経験をして過ごしていきたいです
。
すくすく組 根岸 菜々子