木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

少しずつ、分かるように。

2020.06.22

蒸し暑い日が続いていますが、子ども達は元気に毎日登園しています。
今回は給食室で感じた、子どもの成長の1コマを紹介します。

 

 

コン、コン、コン、給食室の扉を叩く音が聞こえます。
「おはようございます!」
幼児組のお友達が声を揃えて給食室にやってきました。

幼児組のお当番さんは、毎朝、給食室にやってきて今日の出席人数を教えてくれます。

そして、もうひとつ大切なことが…

「はい、どうぞ」私は紙を渡しました。
そこには、今日の日付とひらがなで給食のメニューが書いてあります。お当番さんは給食室に来てこのひらがな献立を読み、クラスに戻ってみんなに今日の給食を発表します。

 

 

4月の頃は1日や5日という日付を「いちにち」「ごにち」と言っていた子どもたち。
私はその都度「1日は’ついたち’って読むんだよ」
「5日は’いつか’って言うんだよ」と伝えていました。

 

 

6月、またいつものように子ども達が給食室にやってきて私はひらがな献立を渡します。
Aくん「きょうは、ろくがつの、いちに…」
Bくん「ちがうよ、ついたちだよ」
「きょうは 、ろくがつのついたち、げつよつび…」
「すごいね!1日は’ついたち’って読むの分かったんだね!」

そして次の日…
Cくん「きょうは、ろくがつの…」
その子は2日の読み方が’ににち’ではないということが分かっているようで、しかし別の読み方が分からず考えている様子でした。
私はヒントを出しました。

「読み方わかるかな?ふ、ふつ…」
Cくん「あ、ふつか!」

 

給食のおやつでも数字に触れる機会があります。ボーロなどが出たときは1個(いっこ)2個(にこ)、クッキーが出たときは1枚(いちまい)2枚(にまい)と数えます。

日付は1日(ついたち)2日(ふつか)…同じ数字なのに読み方が違うことは子ども達にとって難しいかもしれません。しかし毎日伝えることで分かるようになっていきます。答えが分からなくても読み方が違うという気付きだけでも凄いことです。

 

新年度が始まって間もない頃は、自信がなくてひらがなを読む声が小さかったり、無言になってしまったり…という様子が見られた子どもたち。

最近は少し違う姿が見られるようになってきました。

これからも子どもたちの気付きを大切に、成長を見守っていきたいと思います。

 

     

 

 

栄養士  島田 史歩

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