木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

ヘビ?カタツムリ??

2020.12.18

運動会から1週間後。るんるん組では少し環境を変えました。

今までパズルや紐通しといった机上遊びに果物や乗り物、大好きなねこのピート等のぬりえを加え、さらには創造し見立て遊びができるように粘土を出しました。子どもたちは新しいものが大好き!!好きなぬりえを取り出して「名前書いてください!」から始まるぬりえ、粘土では「先生、シート出してー」と楽しみにしています。

 

そんな中から今回はある一人のAちゃんの粘土のエピソードについて触れたいと思います。

Aちゃんは保育士と数名の子どもたちと一緒に粘土で遊んでいました。子どもたちは「パンケーキ!」「お皿もつくるー」と潰したりして楽しんでいます。

ある子は丸めた粘土を串にさして「アイスクリーム!」と見立てたり、潰した粘土に線を描いて「せんせーのかおー」と遊んでいました。

するとその場にいた保育士が秋をテーマに、粘土の中をくり抜いて、目を彫ってできた作品「かぼちゃ」を「見てー、かぼちゃできた!!せっかくだから飾ろう!」と言いました。するとその言葉を聞いていたAちゃんも「私も飾るー!!」と言いました。

そこからAちゃんに作品への火が灯ります。手に持った粘土を伸ばして、伸ばして、伸ばして、切って、できたのは「パンケーキ!」。ちょっとパンケーキには見えませんでしだが、頑張りを認めていいでしょう!ということで飾りました。そこで今度は「へびつくるー!」とヘビを作り始めます。

でもできたのはぺったりとなったヘビ。「もっとこねたらヘビになるよ!」というとAちゃんは「できない、せんせーやって!」と言います。そこで「先生がやったら先生の作品になっちゃうよ?」と伝えたらうーん…としばらく考えます。

 

考えた後、Aちゃんの手が動きます。ぺったりした粘土を丸めて出来上がった形はヘビには見えず。でもできた粘土を見てAちゃんは「あ!カタツムリみたい!!カタツムリできたー」。そうです、こねたらヘビになるはずが考えて考えて丸めたら偶然にもカタツムリになったのです。

その場にいた保育士も思いがけない作品をみて「うん、飾っていいよ!」と言いました。Aちゃんは飾った時とっても嬉しそうな顔をしていました。

 

粘土をつかった保育のねらいはいくつかあります。例えば粘土の感触を知る、創造性を育む、見通す力を持つなど。

Aちゃんは今回粘土で遊びながら「ヘビつくる!」と意気込み、作り始めます。その中でヘビをつくるには丸める、潰す、転がすなど色んなことを考えたのかなと思います。「どうしたらヘビになるんだろう」と。そこで丸めたらみたらカタツムリ!Aちゃんにとってカタツムリは本来の目的ではなかったけども、丸めたらカタツムリになったという経験値が加わりました。

 

このように粘土遊びは手先の感触や創造性を育むなどの目的と共に偶発的にできる形を何かに見立てる子どもの想像力が重なり、より面白く素敵な遊びになります。これからるんるん組でどんな作品が出来上がるのか楽しみですね!!

 

るんるん組担任 岡本 万太郎

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