0歳児クラスは、発達差の大きいクラスです。
入園当初、もう歩き出すお友だちもいれば、まだコロコロ横になっているお友だちもいます。
そんな0歳頃クラスよちよちさんも、年が明け、全員歩けるようになりました!!
このお話は、それよりもちょっと前…。
まだハイハイで移動しているお友だちがいる頃のお話です。
この日は天気が良く、よちよち組のお友だちは園庭で遊んでいました。
Aちゃんは、テラスで遊んでいました。この少し前から、高速ハイハイを身に付けたAちゃんは、好きなところへ移動出来るのが嬉しいようで、テラスをあっちへ行ったり、こっちへ行ったり…。
そんな様子を見ていたBちゃん。そっとAちゃんにハイハイで近付き、顔を覗き込んで何やらお話しています。
何をしているんだろう?
そう思って、様子を見ていると、Aちゃんがハイハイを始めました。
すると、その後ろについてBちゃんもハイハイし始めたのです。更にその様子を近くで見ていた、Cちゃんも加わりました。
BちゃんはCちゃんの方に振り返り、顔を見ています。
そしてCちゃんもBちゃんの後に続き、ハイハイを始めました。
BちゃんもCちゃんも既に小走りしたり、高いところからジャンプが出来るお友だちです。
Aちゃんのハイハイしている姿を見て、何か刺激を受けたのでしょうか!?
3人でテラスをハイハイしている姿に思わず笑みが溢れてしまいました。
【ちょっと年上の子の様子を見て、真似をして学んでいく】
保育をしていく上で、私たちも保護者の方々にそんなお話をしています。
すくすく組のお友だちがやっていることを、よちよち組の子が真似をして、今まで出来なかったことが出来るようになったり…
そんな様子を01歳児の異年齢保育をしているなかで、たくさん見てきました。
でも今回はまるで、月齢の低いお友だちが、高いお友だちに、教えてあげているようでした。
「ハイハイの仕方覚えてる?こういうふうにやるんだよ!」
「そうだった!ちょっとやってみる!!」
もしかして、そんなことを話していたのかな?
なんて、想像が膨らみますね。
ハイハイは身体と脳の発達にとって非常に大切な動きです。
ハイハイをする期間が短かったり、ハイハイ期をとばしてつたい歩きをしだしたりすると、この時期の発達が成熟せず、身体や脳が未熟なままでその後の発育に影響を与えてしまうこともあると言われています。
また、ハイハイは、全身を使った運動です。
ハイハイをすることで赤ちゃんの体幹が鍛えられていきます。
特に背筋が鍛えられます。
背筋はバランスをとるのに重要な筋肉なので、鍛えられることによって、立ち上がったときに、バランスを取りやすくなるんですね。
更に目と手、手と足など、二つ以上の部位を同時に使う動作もハイハイをすることでうまくできるようになると言われています。
ハイハイをしっかりしていると、転んだ時に手が出るようになる、とも言われてますよね♪
そんなハイハイの大切さを、AちゃんがBちゃんとCちゃんに伝えていたかはさておき…
子どもたちが楽しみながらハイハイ出来るよう、リトミックやトンネルくぐり等、今後も遊びの中で取り入れていきたいと思っています。
よちよち組担任 早野恵美