年が明け一段と寒さが厳しくなってきましたが、木月ほほえみ保育園の子どもたちは毎日元気に過ごしています。
さて、年末から玄関の入り口に鏡餅が飾られていたことをご存じでしたか?鏡餅は新しい一年の神様(年神様)をお迎えするもので、年神様が宿るとされています。鏡開きの日にその魂が宿った餅を食べることで運気や力をもらい、一年間の無病息災を願います。1月11日の鏡開きにちなみ、1月8日のおやつに「揚げ餅」と「おしるこ」を提供しました。
給食室に来た子どもたちに揚げ餅になる「のし餅(餅を乾燥させたもの)」を見せました。
「これが揚げ餅になるんだよ」
「しろいね、しかくだね」「ちいさい~」
「これを油で揚げるからね、そしたら大きくなるんだよ」
「へぇ~、おせんべいすき~」
子どもたちは揚げ餅を楽しみにしているようでした。
そして、おやつの時間、、、
おやつを食べている様子を見に2階へ行くと…
「「「おいしいー!!!」」」
みんな楽しそうにパクパク食べていました!
ある子からこんな質問をされました。
「あげもちってどうやってつくるの?」
「作っているところ見せてあげるね!」
揚げ餅が出来上がる様子をiPadで動画撮影していたので再生しました。
のし餅が加熱した油の中に入り、時間が経つと次々に浮かんできます。
「うかんできた!でもまだしろいよ~」
「あ、おおきくなってきた!きいろくなってきた!」
「たべているのとおなじだね~」
そしてまた揚げ餅を食べ進める子どもたち。
一人の子が揚げ餅をの断面をじっと見ていました。
「あれ?あげもちのなかはしろいよ?」
「まわりだけ、あげているからか!」
「まわりだけちゃいろなんだ!」
「あげるとサクサクになるんだね~!」
揚げ餅の動画を見せたことで加熱して色が変わる様子、膨らむ様子がよく分かったようでした。また油で揚げることで見た目が全然違うものになること、食感が変わること…色々なことに気が付いたようです。
この日のおやつ「揚げ餅」は大好評でした。また苦手な子が多い「おしるこ」の残食も少なく、子どもたちはよく食べていました。しっかり食べることで丈夫な体が作られていきますね!鏡餅を食べることはとても意味があることです。食べ物や栄養素についてだけはなく、伝統についても知らせていきたいと思います。
子どもたちはまだまだ分からないことがたくさんあります。食事やおやつの時間に様子を見に行くとたくさんの質問が飛んできます。なんで?どうして?と様々なものに興味を持つことはとても素晴らしいことです。これからも子どもたちの興味関心を高められるような楽しい給食作りをしていきたいと思います。
栄養士:島田 史歩