木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

今注目のSTEM教育(幼児組編)

2021.02.12

まだまだ寒さを感じる朝。ここ数日は目を覚まし、まず始めに考えることは「布団から出られない・・・。」と葛藤してから朝の支度をはじめています。皆様も体調にはお気をつけください。

 

今年度の幼児組では科学的な遊びを取り入れていきました。はじめは保育士の話を聞き、空気砲や絵の具を使った色の変化など、実際に実験を見て楽しみました。
少しずつ興味を持った子どもたち、次の段階とし00て「自分で考えて作ってみよう」という取り組みをしました。

まず始めに行ったのは簡単な「紙飛行機大会」でした。作ったものをみんなで飛ばすという内容ですが、まずは一度作ってやってみました。もちろん作り方や折り方も微妙に違うので飛距離が異なりますが、大事なのは次の段階だったのです。

一度目が終わった後に子どもたちに「どうしたら今より飛ぶようになるかな?」と聞いてみました。この遊びは一回で飛ばせることよりも、どこが良くなかったか?どうしたらもっと良くなるか?を自分で考えて直してみるという所が重要でした。

一度目に上手に飛ばなかった子はもちろん、上手に飛ばせた子も改良し考えて取り組む姿が見られました。

 

その次には廃材を使っての「転がり大会」をしました。傾斜を利用してだれが一番遠くに転がせるか?という内容の遊びをすると、自分で考えて廃材を選び、作って転がす。転がり方を見て改良し作り直すなど試行錯誤する姿が見られていました。それはその次の「落とし紙大会」でも同じような姿が見られていました。

 

そもそもの始まりは子どもの「なんで?」という所から来ています。

「なんで空気は見えないの?」「なんで飛行機は飛べるの?」「なんで車は走るの?」「なんでウンチは臭いの?」「なんで…」「なんで…」子どもの知的好奇心を満たそうとする欲求は底なしともいえる位に貪欲です。

大人にはわかることでも子どもにとっては未知の世界なので「〇〇だからだよ」と大人の言葉で説明しても分からないことも多くあります。

見て聞くことも大切ですが、見て聞いたことをやってみる。

やってみることで理解が深まっていくので子どもの「なんで?」というサインを拾って遊びに取り入れていくことが大切ですね。

 

 

今、世界では新しい教育としてSTEM教育(ステム教育)が世界で注目を浴びています。(科学((Science))、技術((Technology))、工学((Engineering))、数学((Mathematics))の頭文字を合わせたもの)

これまでの先生が教え生徒が覚えるスタイルではなく自発性、想像性、判断力、問題解決力を養うためにも注目されているようです。その前段階として保育園でも集まりの時間にサイエンスという時間を設けています。

ちなみに、今年度はサイエンスの時間に空気砲、絵具の他に家にあるシェービングフォームとコンタクトの保存液でのスライム作りや、ブラックライトで光るもの(お札やエナジードリンク)探しをしました。

 

他にもサイエンスゾーン(顕微鏡や鉱石など)の設置をすると興味を持つ子も多く色々なものに興味を持つ姿も見られるようになってきました。

今後も楽しいサイエンスを遊びに取り入れていければと思います。

 

幼児組担任 鈴木辰徳

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