よちよち組の子どもたちは、もうすっかり保育園の生活に慣れ、どんどんと成長しています。戸外活動、お散歩も少しずつ行って最近はお友達や先生と手を繋いで歩く練習をしています。
なかには、まだなかなか手を繋ぎたくなかったり、真っ直ぐ歩けず、フラフラ〜と寄り道をしてしまう子もいました。どうしたら手を繋いで歩けるか、担任の中で話し合って工夫してみるも、なかなか上手くいかないことばかりでした。
そんなある日のことです。
12月より、お手伝い保育が再開され、幼児組のお兄さん、お姉さんがよちよち組にもお手伝いに来てくれる日がありました。
この日は年長の2人がお手伝いに来てくれたので散歩のときに子どもたちと手を繋いでもらうことにしました。
いつもは手を繋ぐのを嫌がるAちゃんですが、「お姉ちゃんと手繋げるんだって!嬉しいね」と声掛けすると、すぐに手を繋ぐことが出来ました。
いつもフラフラしてしまうよちよち組のみんなですが、お兄さんお姉さんの上手なエスコートで、交通ルールを守ってお散歩することが出来ました。
お姉さん、お兄さんに対する憧れが、Aちゃんを含めたよちよち組の子どもたちの意欲、やる気を高めたのかなと私は感じました。
また、別の日には、先日とは違う幼児組のお兄さん達と一緒に公園に遊びに行きました。
公園では全員が自由に遊んでいましたが、お兄さんが固定遊具ではなく、落ち葉や葉っぱを拾っていると、そこにひょっこりくっついて観察するBちゃん。なにしてるのかな?と気になっている様子でした。
お兄さんが「これよもぎの葉っぱかな〜!保育園持って帰っ図鑑で見よう!」とポケットに入れました。はじめは見ていただけのBちゃんでしたが、葉っぱや落ち葉を拾い上げて何かを喋って、お兄さんがやっていたことを真似っ子して楽しんでいました。
まだお兄さんがお話していた内容などは理解出来ていないと思いますが、こうして真似していくことで少しずつ遊び方が広がっていくのだなと感じました。
お手伝い保育は、生活の手伝いをしてもらうだけでなく、子どもたちが学んでいく環境を作っていく、大切な機会であることに気付きました。大人から学ぶことももちろんあると思いますが、大人よりもお兄さん、お姉さんへの憧れがあるのか、より効果があるように思いました。
時には、泣いている子をピタッと泣き止ませてくれることもあります。憧れパワーだけでなく、なにか不思議な力があるのかもしれないですね。
小さなお兄さん先生、お姉さん先生からたくさん学び、よちよち組のみんなもそういった存在になっていくのがいまからとっても楽しみです。
よちよち組担任 羽田 夏帆