先日、うきうき組のお友だちと夢見ヶ崎動物公園にお散歩に行きました。
朝、早く出発し、貸し切り状態。
うきうき組のお友だちは、ウキウキしながら動物を見ていました。
みんなで順番に動物を見て、次の動物はペンギン。
「わ〰️!!ペンギンだー!」
「見てみて、ついてくる〰️!!」
ペンギンの泳ぎに合わせて、右へ左へ走り回る子どもたち。
ふと、何人かのお友だちが、掲示物に目をとめました。
「これ、何??」
「イルカとかいないけど、何て書いてあるの??」
子どもたちが気付いたもの。
それは、ペンギンが住んでいる海が危機に瀕しているという内容のものでした。
「これ何だ?」
私は貼り紙に載っていたイラストを指差しました。
「空き缶!」「ペットボトル〰️!!」「ルアーだって!これ知ってるよ、魚釣りの時に使うやつ」子どもたちは次々に答えます。
「そうだね、これがね、海の中にいっぱいあるんだって」
「え~!!ゴミが海にあるの?」
「何でー??」
「ゴミがあるから、ペンギンさんやイルカさんが泣いてるんだ!!」
「ゴミをポイ捨てしたらダメなんだね」
「ペンギンやイルカさんを守らないとね」
そんなふうに話したあと、またペンギンを見に行ったり、近くにいるフラミンゴを見に行っていました。
今、世界ではSDGsという取り組みが行われています。
これは、未来のために2030年までに決めた17の目標を世界のみんなで達成しよう!というものです。
最近、SDGsの研修を受ける機会があり、とても大切なことだけど、どのように保育に取り入れていけば良いのだろう、と考えていたところでした。
でも、うきうき組の子どもたちの様子を見て、私は少し難しく考え過ぎていたのかもしれない…そんなふうに感じました。
子どもたちは、動物を見て、掲示物を見て、それだけでたくさんのことを考えていました。
子どもたちは「なぜ?」「どうして?」といった探求心を持っています。その探求心を生かせば、色んなことに興味を持ち、考えることが出来るのです。
今回、動物園でのペンギンから、子どもたちは海に捨てられてしまうゴミについて、興味を持ち、知ることが出来ました。
これはSDGsの17項目の1つ「海の豊かさを守ろう」に関わってくることです。
子どもたちが「なぜ?」「どうして?」と思うような環境、その思いをより深める環境を用意することが、子どもたちと一緒にSDGsを学んでいく、第一歩になるのかもしれない、と感じました。
「ゴ・ミ・は、ど・こ・から・く・る・の?」
掲示物に興味を持ち、読んでいる子どももいました。
子どもたちの未来が、より良いものになるように。
難しいことは出来ないけれど、少しずつ「自分たちに出来ること」を子どもたちと考えていきたいと思います。
早野恵美