入園から10か月が経った頃のよちよち組のお友だち。(今はすくすく組に進級しました!)
入園当初から少しずつ、お友だちとの関わり方や興味を示す玩具にも変化が出てきたり、徐々に喃語や一語文などの言葉も出るようになってきました。
大好きなわらべ歌遊びでも、保育士の歌を真似して一緒に歌う姿も見られます。
そんなよちよち組さんのブームは「あーけーて!」
お部屋のパーテーションの前やオモチャの蓋を指さして「あーけーて!」と保育士にアピールします。
ある日、Aちゃんがパーテーションの前で「あーけーて!」とアピールしていました。
保育士が園庭に出る準備をしていることに気が付き、お外に出たい!という意思を「あーけーて!」という言葉で伝えてくれたようです。
「あーけーて!」と言われたとき、先生やすくすく組のお友だちは「いーいーよ」や「まっててね」と返事をします。
Aちゃんがお外に出たい!と意思表示してくれた時、まだ園庭に出る準備が終わっていなかったため「まっててね~」と返事をしました。
すると、Aちゃんはきゃー!とニコニコの笑顔に!
私は待っててね、と伝えることで早く!と待ちきれない様子のAちゃんを想像していたため、なんでだろう?と不思議に思っていました。
すると、またAちゃんが「あーけーて!」と上手に伝えてくれました。
再び「まっててね~」と伝えるとAちゃんはまたもや大喜び。
どうやらAちゃんは、「(パーテーションを)あーけーて!」、「(開けるのは)まっててねー」という言葉の意味を理解したうえで、保育士とのやり取りを楽しんでいるようでした。
活動や生活の中での保育士や子ども同士の関わりから、周りとの関わり方を身に付けるため、保育士は日頃から子どもたちにたくさん言葉を掛けています。
「○○ちょうだい」「いいよ」「ありがとう」などの言葉のキャッチボールができることは、大人にとっては当たり前のことですが、少しずつ言葉が出てきて、その言葉の意味も理解してきた今のよちよち組さんにとっては、新鮮で、とても嬉しいことです。
新しいことが出来て「嬉しい!」「楽しい!」という子どもたちの気持ちを、私たち保育士が存分に受け止め、「あーけーて!」「いーいーよ!」などのやり取りやわらべ歌遊びを通して、より深い信頼関係の構築やさらなる発語を促し、積極的に子どもの気持ちを代弁することで「こういったらいいんだ!」と理解していってもらえるような楽しい関わりを伝えていけたらいいなと思います。
平塚 美宇