5月中旬に八幡公園でてんとうむしの蛹を見つけてから、るんるん組にはいろいろな生き物がやってきて、今はかたつむり2匹とダンゴムシ5匹、ちょうちょの幼虫が3匹います。
るんるん組に生き物がやってきてから、毎朝給食室にきゅうりやにんじんなどをもらいに行くのが子どもたちの日課になりました。
その日の給食に入っている野菜の切れ端なので、「今日のごはんは何かな?」「〇〇ちゃんもにんじん食べれるんだよ」など栄養士さんとお話しする姿が見られるようになりました。また、給食の時間に野菜が苦手で食べられない子に「かたつむりさんも食べてるよ」とお話しすると一口頑張って食べることも増えました。子どもたちにとって身近な野菜だからこそ、食に対しての意欲にも繋がると思うので続けていきたいなと思います。
初めは石をどけるとたくさんのダンゴムシが出てきて「気持ち悪い…」と言っていた子どもたちも、クラスの虫かごに入れると愛着がわくようで「かわいいね」と言いながらじっくり観察しています。子どもたちから「でんでんむしさん見せて?」と言ってくることも増え、きゅうりやにんじんを食べていると「ごはん食べてるね」と言ったり、殻に閉じこもっているのを見ると「寝てるのかな?」と興味を示しています。季節の絵本をクラスに出しているので、かたつむりが載っている絵本を持ってきては「一緒だね」「ここにいるよ」と見比べて、お友だち同士で話しているのもよく見るようになりました。最近ちょうちょの幼虫が緑色になったり、蛹になったりと成長し、「おおきくなったね」と言いながら何度もかごの中を観察しています。
最近は公園や散歩に行くと率先して虫探しをするるんるんさん。
虫を触れる子は見つけては捕まえて先生やお友だちに見せてくれます。苦手だけど触ってみたい子は先生に「手に乗せて?」とお願いをして乗せてもらいますが、手の上で動くと怖いようでパッと落としたり、手をパンパンして振り払ったりする子もいます。「手で潰すと死んじゃうよ」と声掛けすると、怖いながらも優しく掴んで逃がしたり、先生に取ってとお願いするようになりました。
クラスで育てていく中でいろいろな発見がありました。
かたつむりはきゅうりやにんじんなどの野菜を食べること。にんじんを食べたらオレンジ色のうんちをすること。ダンゴムシは木の下にいること。ちょうちょの幼虫は黒から緑に変化すること。蛹になる前に壁をよじ登ること。わたしも初めての発見がたくさんあったので、毎日子どもたちと観察やお世話をしながら「すごいね〜」と話をしていました。
すると、ほかの先生やお迎えに来た保護者の方に「あのね…」と教えてあげたり、「みてみて」と一緒に観察する姿が見られ、子どもたちも生き物に興味を持ってくれたのだなと思いました。虫も小さな命です。生死についてなど難しいことはまだわからないと思いますが、ごはんを食べること、うんちをすることなど目に見えて生きていることがわかることもあるので、観察したりお世話をしながら少しずつ伝えていけたらと思います。
そして、優しい気持ちを持てるようになってくれたらいいなと思います。
梅原 侑里