4月に入園したよちよち組の子どもたち。
初めはお母さんやお父さんと離れるのが悲しくて泣いている時間が多かったですが、今では保育園に来るのを楽しみにしてくれているのか笑顔で登園してくれ、笑顔の時間の方が多くなり毎日のびのびと過ごしています。
また、最近お友だちのことを意識し始めたようで、周りに置いてあるおもちゃよりもお友だちが持っているおもちゃに手を伸ばそうとする姿が見られます。
取り合いをしたり、引っ張りあったりして泣きそうになる子もいれば、取られたから違うおもちゃで遊ぼう、と気持ちを切り替えて遊ぶ子もいて、反応は様々です。
私たちは引っ張り合いをしている子がいたらすぐに「やめてね」と言うのではなく「このおもちゃ使いたいんだよね」「お友だちも使いたいんだよ」など言葉が分からなくても子供の気持ちを代弁してあげています。
そして「どうぞ」と言っておもちゃを貸したり、「あとでね」と言って待ってもらうことに「ありがとう」と伝えたり、お友だちとの関わり方を少しずつ伝えています。
お友だちのことを意識し始めたのは遊び以外にもあります。ご飯の時間のときです。
Aちゃんは食べることが大好き。
いつもご飯の時間になるとニコニコしています。入園してすぐから、初めてのご飯もモリモリ食べてくれました。
スプーン一口をあげた後すぐに「もっとちょーだい!」と言っているかのように泣きそうな顔でフンフン怒っていました。しかし、私はAちゃんのほかにも2人の子どもにご飯をあげていたので、Aちゃんにあげ続けることはできませんでした。
私のことをじーっと見つめてくるAちゃんに「待っててね」と優しく声をかけ続けました。
2ヶ月たった今はご飯の時に嬉しくてニコニコするのは変わりませんが、泣くことなく自分の番がくるのを待ってくれます。
また、私のことしか見ていなかったのが、今は一緒に食べているお友だちがご飯をもらっている様子をじーっと観察しています。そして自ら掴み食べをしているお友だちを見て、Aちゃんも掴み食べにチャレンジ!
まだうまく口まで運ぶことは難しいですが、お友だちがやっている様子を見てAちゃんもやってみようと思ったようです。
木月ほほえみ保育園では0歳児と1歳児が同じフロアで過ごしています。同じフロアで過ごすことで1歳児が遊んでいる様子を0歳児が見て、真似してみようとする姿が見られます。
また、ご飯の時間では1歳児が食べている様子を見て0歳児も食べる意欲を持てるように、レストランのテーブルやイスはお友だちの食べている様子が見えるように配置しています。
まだ食べ始める時間に時差があり一緒に食べることは難しいですが、今後一緒のテーブルで1歳児と食事することで0歳児はスプーンを使って食べたりお皿を持って食べる姿を見て、真似してみようという気持ちが湧いてくると思います。
食事を通して、待つこと・真似っこすること・一緒に食べる楽しさなどを、2ヶ月の間に知ることができたAちゃん。0歳クラスの4月からお友だちから学ぶことがたくさんあるのだなと感じました。
今後どのようなことを子どもたちが見て学んで園生活を過ごしていくのか楽しみです。
これからもお友だちとの関わり合いを大事にしながら保育していきます。
山田 晶子