最近手洗いの時に、子どもたちが水道から出てくる水を頑張って掴もうとする姿があったので、朝の会で「つかめる水を作ろう」というサイエンスをしたある日のこと…。
日頃から色々とサイエンスを体験している子どもたち。
今回はみんなが実際に混ぜたり、近くで見たり、匂いを嗅いだりしていくなかで、感じたものをその場で友だちや先生と考えていけるような設定で実験開始!
水道水と乳酸カルシウム、ぬるま湯とアルギン酸ナトリウムを混ぜるのや、水を入れるのを手伝ってもらいながら、水がどう変化していくのか間近で観察…。
いつも自分たちが飲んでいる水にちょっとだけ粉を入れて混ぜただけで、それぞれ違った変化をしたことに「なんで?」「どうなったの?」「きっと固まる粉なんだ!」「水に何かあるのかな?」などと、思ったことを友だち同士で話し合い・考える姿も!
※乳酸カルシウム・アルギン酸ナトリウム、両方とも子どもが触っても大丈夫なものです。
敢えて疑問を解かずに、①水道水と乳酸カルシウムと②ぬるま湯とアルギン酸ナトリウムを混ぜて実験を進めていくと、子どもたちから「色はつけないの?」「赤色にしたい」「青色にしたい」という声が上がり、持っていた赤と青の食紅を混ぜて入れてみることに!!
嬉しそうに見る子どもたちでしたが、食紅を付けたことで「つかめる水」というより「スライム」という感じになってしまい、「失敗だ」「なんか変になっちゃったかも」と少し固まっていました。
その後、出来上がるまで5分間、先生が混ぜていると不安そうに様子を見つめる姿も…。
5分後。
水から出してみるとちゃんとできていたことに大喜びをする反面、実際に触ってみるとスライムとは違って水を触っているような感覚に疑問を抱く子どもたち。
じっくり触ったり、匂いを嗅いだりとよーく観察をする姿や、強く握って破裂してしまう場面も…。
他にも落としたり、転がしたりと様々な方法でどうなっているのか考える姿もありました。色々と試していく中で「こうしたら割れる」「こうしたらちぎれる」「こうしたら元に戻る」など、自分たちで体験を通してたくさんのことを学んでいたようです。
子どもたちと一緒に実験をして、職員が考えたり答えを出すことは簡単なことです。でも、自分たちで考えて、学んでいけるようにするのは難しいし大変だけれど、友だちと協力をしてゴールにたどり着いた方が達成感も喜びも倍になる♪
子どもたちの自信に繋げていき、様々な場面で一人ひとりが自信を持って、何事にも取り組めるようにしていきたいです。
石川ひとみ