0歳児、1歳児のお部屋に遊びにきた4歳児の男の子2人。2人にとっては幼児さんの部屋にはないおもちゃがあり、それが魅力的で遊びに来た節も私には感じないわけでもなく・・・
案の定しばらく様子をみていると、男の子2人でなにやらガラガラを勢いよく振って楽しそうに遊び始めました。とその時、その様子が気になったのか、0歳児の男の子がそばに寄って行って、4歳児2人の遊んでいる様子をジーっと見始めたではありませんか!
さらに、同じ事をしようと自分の手を振って真似をしようとしているではありませんか!
4歳児の男の子達も0歳児の男の子が見ていることに気付いた様子で、その子にむけて見せるようにさらに激しくガラガラを振って遊びはじめました。すると、さらにさらにギャラリーは増えて、0歳児の子どもたちが、男の子たちの周りに寄って来て、その遊びや男の子たちに興味を持ちはじめました。
あっという間に0歳児の子どもたちは4歳児2人に心を許し、一緒になって遊びはじめるのでした。
0歳児の子どもたちが4歳児の男の子たちと遊ぶことに抵抗がない、むしろ一緒に楽しむ姿が見られたので、ふれあい遊びをしてみました。すると、すっかり安心しきって、お兄さんに抱っこされながら、リズムに乗って体を揺らしたりしながら遊ぶのでした。(バスにのって!の音楽に合わせて遊びました)
学は真似る、まねぶとはよく言ったもので、0歳児の子どもであってもこの時期からもう『学んでいる』と感じる場面でした。
子どもにとっては何もかもが新しい発見に繋がることばかり、お兄さんお姉さんが遊びに来てくれたことも良い刺激となり、興味関心の対象になります。さらには、遊びに来た子たちにとっては、小さい子と遊ぶことで身に付く社会的スキル(思いやりや感情のコントロール、ジェスチャーなど)もあります。
そう考えると、一緒に生活することは、お互いにとって良いことづくめな関係にあります。
兄弟姉妹が大勢いたり、おじいちゃんおばあちゃんと一緒に住んでいたり、昭和初期など昔のような大家族はこのような関係が自然と築けていたのではないかと感じます。
現在はこのような家庭は中々なく、上記のような体験(兄弟姉妹での遊びの共有や子どもの社会の確立)も家では難しいのではないかと思います。
でもでも、ほほえみ保育園では様々な年齢の様々な子どもが子ども同士関わることができるのです。いわゆる大きなほほえみ家族があるのです。
園としては大家族を築く上ではまだまだ発展途上ですが、時には子どもの仲立ちをしながら、子ども同士の社会ができるように見守っていきたいと思うのでした。
中平純史