るんるん組の11月の絵本、「おちばいちば」。この絵本はどこにでもある落ち葉を使って一人の女の子がおちばいちばに迷い込むというお話。絵本の中には落ち葉でできたお魚やお肉、アクセサリーも出てきてとってもかわいい作品になっています。さて、なぜこちらの絵本を紹介したのか。それはこの絵本のようなかわいいエピソードがあったからです。
ある日、児童公園で遊んでいる子どもたち。公園には誰もいなくてみんなは「一番だ!」「だれもいない」と広く使えることを喜んでいました。
しばらく遊んでいると、私が子どもたちに「落ち葉がたくさんあるね」と声を掛けました。子どもたちは落ちているカラフルな落ち葉を拾い、「何してあそぶ?」とキョトン顔。そこで「絵本のようにみんなでおちばいちばをひらこう!!」と提案。はじめは落ち葉を並べて砂をかけていた子どもたち。「料理できた?」「砂は塩みたいだね。じゃあこれは焼き魚かな?お肉かな??」と言葉を掛けていきました。すると一人の男の子が「料理できた!」と言いました。それを聞き、「いまだ!」と思った私の心は内緒にしつつ、その男の子に「いらっしゃいませ」と一言伝えました。
さあ、どうでしょう。伝えたその言葉が男の子の口からみんなに向けて発信されます。「いらっしゃいませ!!」と。周囲の子どもたちが寄ってきて「お肉くださーい!!」「お魚くださーい!!」「はい、これお金でーす」「これは100えんです」と次々に子ども同士の言葉が混ざりあい、気が付けば他の個所で遊んでいた子どもたちまで巻き込んで大きな「おちばいちば」になっていました♪
保育士の言葉かけから始まり、子どもたち同士のかかわりを通して始まったこのごっこ遊び。普段のお家での遊びや保育園でもごっこ遊びは多々見られますね!ごっこ遊びとは「何かになったつもりで遊ぶ」遊びのことです。これは子どもが成長する上でとても重要な役割があります。それは記憶力の向上や目に見えないものをイメージする想像力、自分の思ったことを伝えたり他人を思いやったりするコミュニケーション能力など。成長段階によって「ごっこ遊び」の内容は様々ですが、子どもたちはこのようにして日々着々と成長していっています。
休日の自宅での過ごし方に難を示すこともあると思います。そんな時、試しに絵本の力などに頼ってみてはいかがでしょう。この子どもたちの姿にもあるように遊び方の指針になるかもしれませんよ!
岡本