0歳児よちよち組のお友達は少しずつ生活習慣が身についてきました。外に出る時は帽子を被る。ご飯を食べるときはエプロンをつける、外したら汚れ物カゴにしまう。などなど、毎日の生活で少しずつ経験し、様々なことを学習していく姿があります。
今回のエピソードはよちよち組さんが園庭で遊んでいた日の出来事です。沢山遊んでお腹も空いた頃、「そろそろお部屋入ってご飯を食べようか〜」と声をかけました。
すると、すまいる組のAちゃんが自分から靴を脱ぎ始めました。私の言ったことを理解して行動に移したAちゃん。それに感激した私はAちゃんのことをいっぱい褒めるととっても嬉しそうな表情を見せてくれました。そして、そのあとも自分から意欲的に靴下を脱ぎ、靴箱に靴をしまうところまで頑張っていました。
在園児のB君、C君も近くでその様子を見ていました。どうするかな?と思い観察していると、B君もAちゃんのように靴に手を伸ばし、一生懸命脱ごうとしていました。
C君も、脱ごうと頑張っていましたが、なかなか上手く脱げず、出来ないよ〜!と私にアピールをしてくれました。
その後、Bくんは無事に靴を脱ぐことができ、褒められると満足そうでした。C君も、私が少しだけお手伝いをすると、靴を脱ぐことが出来て嬉しそうな様子でした。2人とも靴箱に向かい、自分の場所はどこかな〜?と探していたので、少しお手伝いをしてあげると、靴をしまうところまでできました。
2人ともよくできたね〜!偉いね!とAちゃんと同様に褒めるととっても嬉しそうな2人でした。
Aちゃんは、部屋に入る=靴を脱いでしまうというのを理解して行動に移すことができました。そして、その姿をみたB君、C君にも、靴を自分で脱ごうというやる気が出てくるのを感じました。
自分たちで頑張り、成功して嬉しい!という気持ちになってくれたと思います。子どもたちはこういった成功体験を通して部屋に入る=靴を脱ぐというのを学んでいきます。
今回のエピソードは靴の脱ぎ履きでしたが、実際、保育園の生活ではお友達同士で学び合う場面がたくさんあります。おもちゃの取り合いも、見方を変えればそのおもちゃが自分のモノという認識が出来るようになった証です。何度も繰り返しおもちゃの取り合いを経験することで、いずれは「貸して」「いいよ」などの言葉のやりとりが見られるようになったり、一緒に遊べるようになるかもしれませんね。
様々な経験を通して生活習慣や、社会性などを身につけていく子どもたち。そんな子どもたちの経験を増やして行けるように、私たち保育士は環境や関わり方を工夫していきたいと思います。
羽田