とある一日のとある夕方、お昼寝の後おやつを食べてお腹も満たされ、元気100倍になったよちよちの子どもたち。少し身体を動かしにテラスに出ました。
勢いよく出たるはAさん。その後に続けとBさん。Aさん後ろを振り返ることなく全力前進。早くて追いつくことができないBさん。でもでも少しでも追いつこうと一生懸命追いかけます。それでもやはり追いつくことが出来ず・・・
あきらめかけたその時!Aさん突然振り返る。何やら後ろのお友だちに気付いていた様子。
Bさんのことを待つかのように視線を送ります。Bさんはその視線をキャッチしリスタート!
AさんはBさんが追いつくまで待ち、Bさんが追いつくと2人で一緒にさらに先へと歩み(ハイハイ)を進めるのでした!
このような場面に遭遇すると、社会性は早い段階から育っていくのだなと感じます。
まだ会話がない2人ですが、この時の心の声が『そっち行くの!』『こっちだよ』
『今行くから待って!』と会話しているかのようです
0歳児だから、小さい子だからと、我々大人は大人の尺度で子どもの発達などを見がちですが、子どもは大人が思っている以上に自分で考え行動します。
食事や排泄など生活面はまだまだ大人の手が必要な時期なのですが、様々な年齢の子が
生活している保育園で過ごすことで、学力や数値化しやすいIQとは違い、生きていくうえで必要な力(非認知能力)が育っていきます。
非認知能力とはなにか・・・
『主体性、協調性、コミュニケーション能力、自己管理能力、自己肯定感、実行力、倫理観、創造性、公共性、規範意識』などが挙げられます。そして、これらは、遊びを通して育まれたり、好きなことをして育まれたり、周囲とのかかわりの中で育まれたりしていきます。保育園では0歳児から6歳児まで様々な年齢の子どもが同じ屋根の下で日々過ごしています。
たくさんの友だちと幅広く触れ合う機会が多いため、自然とお互いの気持ちを共有、共感し、言葉がない中にも、意思疎通ができたことの結果ではないかと思います。
この後2人はお部屋に戻るときも同じようにAさんが先に行き、その後を追うかのようにBさんがついていくのでした。
中平