木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

どんないろがすき?(0歳児クラス・よちよち組編)

2022.01.28

昨年の12月、保育園にもサンタさんがやってきました!
もちろん0歳児クラスのよちよち組さんにも来てくれましたよ♪
よちよち組のみんなは初めて見るサンタさんに人見知りをして先生から離れられなかったり、反対に「だれ?」と近付いて抱っこをしてもらったり…とってもかわいいはじめましての姿でした。そんな中、サンタさんが持ってきてくれたのはキラキラのきれいな包装紙で包まれた大きな箱のプレゼント。サンタさんがいる間は体がカチンコチンに固まってしまっていたお友達もサンタさんが帰ると「なんだ?なんだ?」と大きな箱に興味津々!先生から離れて箱の近くへGO!
包みを開けると…「スタックスピン」というおもちゃが出てきました。

このおもちゃは積み重ねてくるくる回して遊べるものでした。きっとサンタさんは指先でつまんだり、積み重ねたり出来るようになってきたよちよち組さんの発達を見てプレゼントをしてくれたのだと思います。そして、今後手首を使ってクルッと回す動きも身につくといいなという期待も込めて。
そんなサンタさんの気持ちを知ってか、よちよち組さんは先生が「こんなことができるよ」と重ねたり回したりして見せると座り込んで真似をして重ねたり、手首を使って回すのは難しいものの、手のひらを勢いよく当てて自分なりの方法でくるくる回して遊んでいました。

この頃のよちよち組さんは座ってゆったりと遊ぶよりも走り回ったり高いところにのぼってみたりと活発さが増していたので、全員が座ってじっくり遊ぶ姿にびっくり!

新しいおもちゃへの興味、そして同じものがたくさんあるので同じ空間で同じ物を使って同じ遊び方をする、そんな友達との時間を楽しんでいたのでしょうね。
それ以降スタックスピンは、よちよち組すくすく組の常設おもちゃの仲間入りをしました。

すくすく組のお兄さんお姉さんはよちよち組さんよりもたくさん重ねたり、2つずつ重ねてみる等、規則性のある遊び方も楽しんでいましたよ。
それから数週間後、Aくんがスタックスピンを前に黙々と遊んでいました。

ずいぶん集中しているなぁと思い、よく見てみると…

 

手元に黄緑色が重なっていました。
まさか黄緑色を選んでいるわけではないだろうと観察を続けると…
箱の中をガチャガチャする音も聞こえてきました。そして…

やっぱり「黄緑色」を選んで重ねていたのです!

赤ちゃんの目は生後1か月くらいはほとんど見えておらず、2、3か月で輪郭がぼんやりわかるようになり、色も赤、黄色、緑と原色のはっきりとした色を中心に認識できるようになっていきます。生後半年を過ぎるころにはオレンジや紫など認識する色の種類が増えていくと言われています。赤ちゃんが見る世界はお座りが出来るようになる頃から鮮やかに彩られていくのですね。
それでもこれまで指さしや喃語でのやり取りの中で色への興味は感じられませんでした。それが今回のスタックスピンの遊びを通して色への理解を知ることが出来ました。

また別の日…。

Aくんは再び「黄緑色」を集めていました。
きっと今Aくんが気になる色は「黄緑色」なのでしょうね。そういえば戸外で草など緑色の葉っぱを見ると「ぱっぱ!」「ぱっぱ!」と嬉しそうにお話ししてくれます。

つい目に入ってくる色なのか?好きな色なのか?と想像が膨らみますね。その後、カラフルな絵の出てくる絵本を指さして「あ?」「あ?」と尋ねていたので、そこで「きいろ」「あお」などと色の名前を伝えてみました。

それが本当に色への興味だったのかは分かりませんが、満足そうな、納得したような顔をしていたAくん。その顔を見ると、色と色の名前が繋がっていくきっかけでありタイミングなのかもしれないなと感じました。
まだうまく話せない1歳の今だからこそ「これやりたいの?」「あれやりたいの?」と行動の答えをすぐに出そうとするのではなく、集中している時、笑っている時、泣いている時、じっくりと観察をして興味や個性など行動の根底にある気持ちを汲み取って成長に繋げられる保育をしていきたいと思いました。
さて、Aくんはまた黄緑色を集めるのかそれとも違う色も集めていくのか…これからどんなことに興味を持っていくのか…楽しみです。
村松

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