今回は年末から幼児組で流行り出した「福笑い」についてお話します!
どきどき組、うきうき組は去年もやったことがあるので久しぶりの遊びですが、のびのび組にとっては初めての福笑いでした。やったことのない遊びだったので、なかなかやろうとする子がいませんでした…。
そんなある日のこと、福笑いのやり方がまだよくわからないのびのび組のAちゃんは、うきうき組がやっていたのを見様見真似で目隠しをつけてやっていました。
しかし、顔のパーツを綺麗に並べないと!という気持ちから「見えない見えない」と目隠しの隙間から薄っすら覗きながら必死に顔を作っていました。
「やり方違うよー」と周りの子たちが言っている姿を見ていたうきうき組のBちゃんと Cちゃん。
ささっと二人が近くに来て、目隠しをしているAちゃんに「これはね、こうやってやるんだよ」と実演しながら説明していました。Aちゃんが目隠しをしたままでいることを忘れていた二人は「あ!見えてない!」といいながら、Aちゃんの目隠しを取ってあげました。
それから、もう一度自分たちがやって見せながら細かく教えてあげていました。
目隠しをしながら顔のパーツを並べて顔を作ることはすぐに伝わったけれど、パーツがバラバラになるのがどうしても嫌だったAちゃん。
BちゃんとCちゃんが「顔がバラバラになるのが面白いんだよ」「私のもバラバラになるよ」と言いながら話しをしたけれど、伝えたいことがなかなか伝わらなくて苦戦していた二人でした。
そこで諦めず、友だちと一緒に相手が分かるような方法を考えながら何度も説明する姿がありました。
Aちゃんが何を見て納得いったかというと…、「同じクラスの子が自分と同じようになるのを見た時」でした。
年上の子が同じようにバラバラになっているを見るよりも、同い年の子が同じようにバラバラになっているを見た方が、Aちゃんにとってはどこか納得いく場面があったようです。
「Aちゃんは~だったんだね」「~ちゃんとは違うね」などと、子どもたち同士の関わりの中での「気づき」や「発見」もあったようです。
日々の生活の中で大人からでは、見つけられない部分に気づいたりする子どもたち。職員と子ども、互いの「気づき」や「発見」を日々共有しながら、毎日楽しく過ごしています!
やり方がわかったAちゃんは福笑いの楽しさに気づき、それから色んなお友だちを誘って、毎日のように福笑いをやっていました♪
ひとりでは難しかったことも誰かと力を合わせてやること,ヒントを自分で見つけて自分で解決して、できるようになっていく「楽しさ」「嬉しさ」を感じ、様々な経験を積んでいけるような関わりを日々心掛けて保育をしています。
石川