4月になり、木月ほほえみ保育園に新しいお友だちがやってきました。
今年は0歳児8名、1歳児4名の新入園児さんが入園しました。初めての場所にわくわく、ドキドキ、ソワソワのお友だち。初めてママやパパと離れて過ごす時間になります。
もちろんお部屋は泣き声の大合唱!新しい環境は大人でも緊張するし不安なので、当然ですよね。
短時間の慣れ保育をご飯まで、午睡まで、おやつまでと少しずつ伸ばしていき、先生やお部屋に慣れ安心して過ごせるように関わっていきます。
これは、慣れ保育4日目の0歳児さんの様子です。
この日も朝から泣き声の大合唱でしたが、初日と比べるとその声はぐっと小さくなりました。
天気が良かったのでテラスに出て日向ぼっこをしていると、Aちゃんが先生のもとを離れてハイハイでテラスを探索しだしました。Aちゃんは比較的慣れるのが早く、お部屋の中の探索活動も活発でした。
探索活動とは、子どもが初めて出会うものに対して興味を抱き、どのようなものか知ろうとする行動のことで、まず子どもにとって今いる場所、一緒にいる人が自分にとって安心だとわかってから始まります。その上で、ここはどんなところなんだ?と子どもなりに知ろうとしてくれている証拠です。
そんなAちゃんの探索活動の様子を、先生の膝からじっとみていたBくん。その日までのBくんは、まだ大人にぴったりくっついていたい様子でした。膝に座ったり、抱っこしてもらったり、大人の側にいることで安心感を得ていたBくん。
そんなBくんが、突然先生の側を離れてハイハイをしだしました!
向かった先は、Aちゃんがいる方向。前に前にと一生懸命ハイハイしていきます。
Aちゃんがパーテーションでつかまり立ちしている隣に行き、なんとBくんもつかまり立ちを見せてくれたのです。
その後も、先生から離れたところでハイハイをしたりオモチャを手に取るBくん。その姿を見て、正真正銘、これが初めの一歩だ!と嬉しくなりました。
慣れ保育は、保育園が安心して過ごせるところであることをゆっくり子どもたちに伝えていく期間です。
その伝わり方は子どもによってさまざまで、じっくり時間をかけて伝えていく必要のある子や、好奇心が勝ってあっという間に保育園での生活を楽しんでくれる子もいます。そして私たち保育士は、子どものペースに合わせて少しずつ関係を築いていきます。
この日のように、子どもが自分から新しい一歩を踏み出した時、すぐそばで見守り、一緒に喜んだり、更なる一歩のきっかけになれるよう日々の保育の中で子どもの意欲を引き出していけたらと思います。
平塚