春になり、あちこちで虫たちが目を覚まし始めた頃、幼児組の虫博士も活動開始!!
散歩で八幡公園や諏訪公園などに行った際の自由遊びでは、ミニ図鑑を片手に走り出し、すぐさま木の周りや草花の近く、石を動かした下などを覗き込んで必死に探す博士たち。
そんなある日、虫が隠れていそうな大きな石を見つけてたが、自分たちでは動かすことができない大きさだったので「〇〇〇先生!この大きな石、ひっくり返してくーだーさーい!」とHELPの叫び。
保育士が来て、石をどかすと…なんとまあ、ダンゴムシ、ミミズの親子、ワラジムシ、蟻、ハサミムシと、うじゃうじゃとたくさん出てきたのを見て、「いっぱいだ~」とみんな興味津々!
虫博士たちの活動に興味を持った、近くで見ていた3歳児クラスのAくんとBちゃんは手で触るのが嫌だから木の枝でつんつんしようとしていた。
その姿を見ていた、5歳児の虫博士CくんとDちゃんが「あっ、ダメだよ!木でつんつんして体に当たったら痛いよ。」と急いで虫を触るのを止めていた。
しかし昨年はCくん・Dちゃんも、Aくんのように虫への興味・関心が強かったが、手で触るのは怖かったことのあり、木の枝や玩具を使って突っついたり、水の中に入れたり、穴を掘った土の中に集めたりして虫の動きを見て楽しむ姿があった。
実は今の虫博士たちも、昨年までいた年長のお兄さんたちに「だめだよ!」「それ違うよ」と常に言われ、何がいけないのか?何が違うのか?よくわからずに触らせてもらえず、近くで見ているだけのときもあった…。
お兄さんたちみたいに「自分たちも触りたい!」という気持ちから、保育士に虫の触り方や捕まえ方を聞いたり、自分たちで図鑑を使って調べてみたりしていくうちに、少しずつ虫に関しての知識がついていき、自分たちが疑問に思っていたこと・感じていたことを解決していくことができた。
こういった経験があったからこそ、全部虫博士たちが教えたりするのではなく、一緒に考えたり、調べたりする姿が今見ることができると感じた。
今回自分たちと同じようなことをしていたお友だちに対して、ただいけないというのではなく、「なんでいけないのか」「どうやったらいいのか」を教えてあげる姿があった。また、新しい視点からの疑問に対して、「なんでだろう?」とみんなで観察して考えたりする場面もあった。
子どもたち同士で疑問や気づきを共有し、観察したり、図鑑で調べ、考察していき、そこで色んな知識を身に着けていくことができるので、私たち保育士はこういった「なんで?」「どうして?」といった声を大切に関わっている。少しでも多く、興味・関心を深め、他のことにも繋げていけるように心がけています!
石川