夕方の当番での出来事。るんるん組では子どもたちが好きな玩具で遊んでいたり、友だちと仲良くかかわりあって過ごしていました。
私もるんるん組の子どもたちとストローの穴落としで遊んでいると、一人の子どもが私の上履きの穴に気付きました。始めは指を入れたり、穴の中を覗き込んだり。そこへ、はっ!!と気付いかのように持っていたストローを入れました。穴の大きさが合わずそれでもなんとか全身に力を入れ、奥歯を噛み締め挑戦し続けます。するとストローの形が変わりながらも穴にいれることに成功。一本入ったら、入れ方がわかり何本もいれる子どもたち。
一人がいれたら周りの子どもたちも入れ始め、気付けば私の上履きは写真のように。
2歳児は子育ての大切な時期と言われています。運動面はもちろんのこと、精神面も大きく成長します。運動面では「歩く」などの基本動作に加えて、階段を上がれるようになったりジャンプもできるようになったりします。運動面の発達に伴って手の機能も発達し、細かい動きができるようになります。指先を使うことで脳機能も刺激されて「集中力」や「思考力」が発達します。またこの時期は「みんなと一緒に活動する」「人がやるから僕もやる」と個人から周りへと興味が出始めます。仲間意識が高まり、集団行動に参加しようとする一歩が見え始めますね。
このように1歳児の頃と比べると「できない」から「できること」が増えてきて、子ども自身があらゆる環境を楽しむようになってきます!精神面での変化としては「自分でやりたい!」という意欲が出てくることが大きな変化ですね。指先の動きも含めて運動面でできることが増えてくるのであれもこれも自分でやりたい気持ちが非常に強くなります。
エピソードでは指先まで力が入れられるようになり、「やりたい気持ち」が溢れていることがわかります。2歳児はできることが増えてくる時期なので意欲を尊重して、強い意欲からの成功体験が子どもの成長に良い影響を与えてくれます。果たして上履きにストローを入れるのは良い影響なのか?と思うかもしれません。しかし視点を変えて小さな穴にストローを頑張って入れることができた!と考えると成長の一環に思えてきませんか?
私たちも子どもたちの「今やりたい気持ち」や次の発達を考えながら日々見守り続けていきます。
岡本