今回は年に一度保育園の行事で行われる「ふれあい水族館」での素敵なエピソードをお話したいと思います♬
ふれあい水族館では実際に触る前にみんなで魚、蟹、亀はどこに住んでいるか?持つ時・触る時はどうしたらいいのか?など、ワクワクするような話をいくつか聞きました。
その後はいざ!みんながお待ちかねの実際に海の生き物と触れ合いタイムです。触れ合いタイムが始まって少しすると、蟹コーナーで蟹を手のひらに乗せようと、苦戦している年長児AくんとBくんを発見。
どうやら手のひらに蟹が乗ってこようとするとびっくりして手を引っ込めてしまったり、手に乗っかっても足の感触にびっくりして落としてしまったりとてんやわんやの状態でした…。
何度かチャレンジしましたが「もう他のところ行こっか」と2人して手の平に乗せることを諦めてしまいました。その後、鯉を触っている時、飼育員のお姉さんに「鯉の口に手を入れてみてごらん?」と言われたAくんとBくん。恐る恐る鯉の口の中に手を入れると…「あ、痛くない」「柔らかい」と何度も手を入れて興味津々でした。
そんな2人は何を思ったのかもう一度カニを触りに行きました。
近くにいた飼育員のお兄さんに「どうやって持つの?」と自分たちから質問。丁寧に持ち方を見せてくれたのを参考に、AくんとBくんはすぐさま見様見真似でチャレンジしました!するとついに手の平に乗せることができました。コツを掴んだ2人は何度も乗せては下ろしてを繰り返し、他の掴めない子達にも同じように教えてあげる姿が見られました。
そこからどんどん蟹に興味を持った2人は「オスとメスってどうやったらわかるの?」とより深いところまで教えてもらっていました。手の平に載せなくても掴む方法も教えてもらって、すんなりと持ち上げてオスとメスの違いを自分たちで実際に見て、蟹の生体について学んでいました。
オスメスの見分け方や敵からの逃れ方など、飼育員さんから教えてもらったことを他の友だちにも教えてあげたりと、それぞれが気づいた発見や驚きなどを友だちと共有してとても楽しんでいました。
その後は生き物への興味がより一層増して、部屋に戻った後も触ってきた蟹・亀・鯉だけでなく、様々な海の生き物について図鑑で調べたりする姿がありました♬
見分け方だけでなく、住んでいるところ・食べるもの・どこに住んでいるのかなど、調べれば調べるほど疑問が湧いてきて、気になったことに対して友だちと調べたり・考えたりすることを楽しむ姿もたくさん見られました。
できないから諦めていたけれど、ちょっとしたコツとカニのことを知れば怖くないし、知れば知るほど楽しいと思ったようです。それに加えて、自分たちが知ったことを他の子にも教えてあげて共有するといった姿を見て、改めて子どもが興味関心を抱いたものに関しては、できる限りどんどん経験させてあげたいと思いました。
経験を重ねていくことで年長児だからこそできる、「~って、ここにあるんだね」「形が違うよ」などと感じたことを言葉で伝える力や、自分たちが教わったことをまだ知らない友だちに共有し喜び・考え・楽しむ力などを養うことができると感じました。これからも子どもたちが様々な経験を通して、多くのことを自主的に学んでいけるような環境を整えていきたいです。
石川