木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

できないことと向き合う(給食編)

2022.10.14

時々、幼児組の子どもたちの食事の様子を見に行っています。

ある日、幼児さんの昼食の様子を見学しに行った時、箸を使っている子がいました。箸が使える子には、うまく使える子やばってん箸になってしまいうまく使えない子がいました。

うまく使えているAくんに声をかけると、得意げに「みてて!」と行って、箸を使って上手に魚を挟んで食べてくれました。「上手だね、いいね」と声をかけると得意げな顔を見せてくれました。

次に、うまく使えずに、ばってん箸になっているBちゃんに「お箸を頑張って使っていてえらいね」と声をかけました。その子は、少しもじもじしながら「…あんまりじょうずじゃないの」と教えてくれました。ばってん箸になっていたので、私は、余っていた箸をとり、持ち方やお箸の動かし方を「まずは1本持ってみようか!次に2本目をこうやって…」と一緒に確認していきました。

一緒にやるとうまくできるのですが、しばらくすると元のばってん箸に戻ってしまいました。「難しいね」と声をかけると、「あのね、おうちでね、練習してるんだぁ」と少し恥ずかしそうに教えてくれました。「お家でも頑張っていてえらいね」と声をかけるとはにかんだように笑いました。

年齢によって、発達の差が見られるものの、どの子も自分ができないことを頑張る姿勢が見られ、頑張る意欲の大切さを学びました。

しばらく遠くからみんなで給食を食べている様子を見守っていると、お互いに話し合っている姿が見られました。話し合っている子の近くに行ってみると、箸の持ち方や茶碗の持ち方ができるAくんは箸の持ち方や茶碗の持ち方が苦手なBちゃんに「こうやってもつんだよ!」と、できることを教えていました。

また、違うテーブルでは、教えるだけではなく、お互いに教えあう姿に成長を感じました。

 

この出来事から、自分ができないことと向き合い、できるようになろうと努力することが大切だと学びました。

また、自分ができるようになるだけでなく、できるようになったことをお友達に教えている様子から、お互いに教えあうことの大切さも学びました。子どもたちのように、お互いがお互いを助け合い、私の得意は誰かを補えるように成長していきたいです。

栄養士 太田

 

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