先日室内遊びをしていたとき、みんなの大好きな車のおもちゃを走らせている、よちよち組のAくんがいました。
しばらく自分で床を走らせたり、棚の上を走らせたり、ただ持っているだけでも楽しい時間でしたが、先生が虹色の半円のおもちゃを出してくると、1つ年上のすくすく組さんがカーブを利用して坂道のように走らせて遊んでいるのを発見!
するとAくんも同じように半円の上を車を持ったまま数回走らせており、その後同じようにカーブを利用して走らせていました。
しばらく遊んでいましたが、別のコーナーの遊びも気になり、ウロウロし始めたAくん。
手にしていた車を手放し、別の遊びに切りかえた際にAくんが持っていた車をBちゃんが使用していました。
まだまだ、今まで持っていたおもちゃは「自分の!」というイメージが強くあるAくん。
「取られてしまった」という気持ちになり、泣きながら両手を「貸して」の手にして近付いて行きました。
実はBちゃんも車のおもちゃを使いたくて、次の順番を待っていたのでやはり、貸してはくれません……。
大粒の涙を流し、シクシク泣いていると…その一連の流れを少し離れたところで見ていたCくん。自分の持っていた車と同じ車を探し、見付けて来てくると直ぐにAくんに「どーぞ」と渡してあげていました!!!
「Aくん泣いてるから、同じの見つけて探してきてくれたの?」と私が聞くと、「うん。」と答えてくれるCくん。
CくんはAくんの顔を覗き込んで、ニコッと笑いかけてあげていました。
その後は個々で車遊びをしていましたが、このやりとりを1歳5ヶ月&1歳6ヶ月の子達が出来る姿を間近に垣間見ることが出来、とても嬉しく思いました。
やはりまだまだ乳児クラスの子どもたちは、「みんなのモノ」だとしても、遊んでいるものは「自分のモノ」と思う年齢ですよね。
遊びを邪魔をされたくない気持ち。
近くで遊んでいるお友だちと同じものを使いたいという思い。
同じものを使うにはそれを貸してもらわなければならないので、「貸して」をするけども、すぐには貸してもらえず、悔しくなる気持ち…
など、子ども一人一人に様々な気持ちが芽生え、その感情を覚え始める時期だと思います。
相手がどう思うか(どんな気持ちになるか)……という気持ちを考えられるようになるはもう少し先になると思いますが、「今、目の前で泣いているお友達になにかしてあげたい」という気持ちがこの小さいよちよち組さんでも気付くことが出来、行動に移してあげられるということが素敵だなと感じる事ができました(*^^*)
豊田