年も明けて本格的に気温が下がってきて、木月ほほえみ保育園もすっかり冬を迎えました。
1歳児すくすく組では、4月から比較すると子どもたちのできることが増えて、遊びもどんどんレベルアップしてきています。
特に、以前は持ち歩き、口に入れようとしてしまっていたブロックや、電車の遊び方が上手になりました!今では、手先がどんどん器用になってきており、ブロックを繋げて形を作ったり、レールを組み合わせて電車を走らせたりすることができます。
移行前は、よちよち組さんと一緒に生活をし、遊んでいたので、ブロックで夢中になって遊んでいたのにおもちゃを持っていかれることや、壊されてしまう事も多々あり、その度に遊びが中断されてしまうこともありました。もちろんそういった経験をする事も大事なのですが、落ち着いて集中して遊べる環境もあったほうが良いということで、10月中旬からお部屋に、集中コーナーと名付けた小さなスペースを用意しました。
集中コーナーには、レゴブロック、井形ブロック、電車とレール、絵本があります。子どもたちはその中からおもちゃを選んで遊びます。
初めてできたゾーンです。最初は集中力が短く、途中で切れてしまいました。そのためおもちゃをガッシャンと全部出し、色んな種類のおもちゃが床にちらばってしまっていました。
保育士も、遊びに参加しながら、おもちゃの遊び方を伝えながら、おもちゃのカゴはひっくり返さないことなどを伝えていました。繰り返し伝えていくうちに、遊び方を理解し、ひっくり返す姿も減っていきました。
井形ブロックで遊んでいた日のエピソードです。その時はみんなで井形ブロックを使って遊ぼうと決めていましたが、お友達がレゴブロックを出そうとしたことがありました。私が、声をかけようとするまえに、1人の子が動き出して「あ!あ!これ(井形ブロックを指さし)!」とその子に教えてくれました。
その子の思いは伝わったのか、レゴブロックを置いて、井形ブロックで遊びだしました。
また別の日のエピソードです。その日はレールと電車が出ており集中コーナーでは何人かのすくすく組さんで賑わっていました。朝おやつの時間が近づき、そろそろ集中コーナーの片付けをしようと子どもたちに声掛けをすると、すんなり動きだしてくれたすくすく組の子どもたち。若干何名かは、お片付けをせずに遊んでいましたが、どんどん片付けは進んでいきました。
そして片付けも終盤にさしかかり、部屋もだいぶ綺麗になってきた頃。お片付けをしないでせっかくしまったレールを出して遊んでいた子に対して顔をのぞき込みながらないないだよ〜?と優しく教えてくれた子がいました。どうするかな?と様子を見ていましたが、そのあとは子ども同士目を合わせてニコニコ笑ったと思えば、一緒に片付けを始めました。
子どもたちはまだ2歳前後なのにもかかわらず、私たち大人のことを見て色々なことを吸収していきます。ルールや片付けに関しても、初めから理解はしておらず、私たち保育士が言ったことや、行動をよく見て、真似し、吸収した成果であると感じました。
だんだん言葉が繋がるようになってきて、子どもたち同士のやりとりもどんどん活発になってきました。まだまだトラブルも起こる可能性も十分にあります。
ですが、子どもたちはその集団生活の中で、社会性を培って行きます。子どもたち同士のやりとりを大切にしながら、必要なときは間に入って、子どもたちが社会性を培っていく手伝いをして行けたらいいなと思います。
羽田