よちよち組の子どもたちは真似っこが大好きで、特に保育士の絵本の読み聞かせの真似をする子どもたちの姿が多く見られるようになってきました。保育士が朝の会などの時に絵本の読み聞かせをしていて、壁に背を向けて座り、絵本を背中に隠して、手遊びをしたり、絵本を読んだりしています。それを見て、子どもたちは色々な所の壁に背を向けて座り、絵本を背中に隠しながら「おはなしのうた」の手遊びをしたり、絵本を読んだりして真似っこをしています。保護者の方からも「お家で絵本を背中に隠しているんです!」というお話を聞き、お家でも読み聞かせの真似っこしていることを知り、とても嬉しく思いました。
昨年のブログでも、子どもが絵本の読み聞かせを真似っこするというエピソードがありました。子どもたちの発達の中で、毎年、保育士の真似っこをする姿が見られるようですね!
夕方のお部屋遊びの時の出来事です。絵本の読み聞かせの真似っこが大好きなAくん。この日も、壁に背を向けて座り、背中に絵本を隠し、手をパチパチしたり、「しーしー」と人差し指を口に当てたりして、「おはなしのうた」を歌っていました。そして、Aくんは「おはなしのうた」が終わると、背中に隠していた絵本を取り出し、前にいる保育士やお友達に向けて読み聞かせをしようとしていたのです!その姿を見ただけでもとても驚いたのですが、それを見ていたBちゃんがAくんの隣に座り、Aくんの真似をして手をパチパチさせ、おはなしのうたの身振りをし始めたのです!それを見て、さらにCちゃんもBちゃんの隣に座り始め、人差し指を口に当てて「しーしー」とおはなしのうたを歌ったり、身振りをしたりしていたのです!保育士が一人また一人と増えていき、保育士の真似やお友達の真似をすることが遊びとなって楽しんでいる様子でした。
保育士の真似をするだけでなく、お友達のしていることと同じことをして真似をし、お友達と一緒になって手遊びを楽しむ子どもたちの姿を見て、とても嬉しく思いました。まるで、3人の中で「おはなしのうた」の世界が生まれているようでした!
乳幼児期は、身近にいる大人との良好な関係を基盤とし、さらにしだいに周りにいる友だちへの関心、関わりが生まれ「集団としての発達」を築いていきます。この時期には身近な大人や友達への興味や関心が高まり、関心が高まると身近な人の仕草や行動を真似すると言われています。同じものに興味を示した子ども同士、近くにいる子ども同士が同じ動作をし、それが嬉しくて互いに顔を見合わせて笑うなど、お友達との関わりを楽しむ様子が見られます。保育園という集団生活の中で、お友達との関わりを経験し、日々成長していっているものだと感じました。
これからも子どもたちのお友達同士の関わりを見逃さず、お友達との関わりが楽しいものとなるよう、日々見守っていきたいと思います。
陸野