幼児組ではお当番活動の中に、身近で数字に触れられるように職員から子どもたちにその日保育園に来ている友だちの人数を聞き、赤(⚫️が1個)・青(●が5個)・黄(●が10個)のマグネットを使って計算するといったものがあります。
3歳児クラスの頃から4・5歳児クラスの子がやっているのを見て、興味が湧いている子から、一緒にやっています。
初めはとにかくいろんな色のマグネットを並べ、1個のマグネットを1つとして数えているので、なかなか数が合わないことが多いです。
子どもたちからすると同じようにやったのに「なんで?」「違うの?」と不思議そうに見てくる姿もあります。その都度、4・5歳児や職員が説明をしながら一緒にやっていくということを何度も繰り返して行っていきます。
日々の保育園生活の中でも数字に触れることが多い幼児組さんたちです。当番があるごとに回数をたくさんこなして、少しずつマグネットに書いてある●を数えるようになり、気づけば足して10までの数字ならできるようになりました♪
しかし、足して10を超えてしまうと赤マグネットだけでは足りなくなってしまうと新しい壁に出くわしました…。
今までやっていたやり方では、マグネットが足りなくなってしまうということに気づき、「どうしたらいいのか」を自分で色々なマグネットを数え組み合わせながら試行錯誤する姿も見られました。でも、すぐにはうまくはいきません。
そんな時、お兄さん・お姉さんが「ここは〜使うといいよ」「それだと足りなくなっちゃうからこっちにしよ!」などと進んで教えてあげる姿が見られるようになりました。
最初は何でもかんでも教えてあげていた年長さんたちでしたが、相手の「自分でやりたい」という気持ちに気づきました。そんな気持ちに気づいた年長さんは、何でも教えてあげるのではなく、「やってみてごらん?」「間違えても大丈夫だよ」「ゆっくりでいいよ」と近くで待って子どもに答えを出してもらう姿もあります。
こういう経験の中で教えてもらう側は、「自分で考えられるということ」「困っている事・わからないことに対して、自分から教えてもらうということ」が大きくなることだと思いました。日々の生活の中で子どもたちは色々な経験をし、たくさんのことを学んでいます。これからも子どもたちの自発性などを育んでいく為に、たくさん経験し、学んでいける環境を作っていきたいと思います。
石川