木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

バトンをつなぐ(4歳児クラス・どきどき組編)

2023.04.07

昨年度の話です。

1月23日から移行が始まり、2歳児クラスのるんるん組が幼児クラスにやってきました。
さらに、1月30日には、5歳児クラスのうきうき組が小学校に向け、1クラスで過ごす為幼児組を離れました。

幼児組では、お当番活動を毎日グループに分かれて行っています。栄養士と給食の確認をしたり人数計算、給食の準備など。
その中でも子どもたちにとって、憧れのものがあります。
給食時にうきうき組が行っている、先生のお手伝いとしてお茶汲みをする『お茶当番』というお仕事です。お茶当番は、給食準備の中でただ1人エプロンを着てお仕事をします。
うきうき組へのワンステップとして、どきどき組が2月より引き継ぎました。出来るのは、その日のお当番3名の中で1名。4日に一度回ってきます。
ジャンケンで決めたり「今日は私やっていい?」と話し合いをして決めたりグループによって様々です。

初めてエプロンを着て、お茶当番をすることになったどきどき組は皆とても嬉しそうに、そして誇らしそうに自分の姿を見つめていました。
「ママとパパに買ってもらったの!」「自分で着れたよ!」と。

いざ、お茶当番がスタートするとやかんの重さや分量に苦戦したりマスクをしての作業に慣れない様子もありました。それでも、お友だち1人ひとりに「どれくらい飲む?」「次の人〜」と声を掛けて、お仕事を頑張っています。

さらに、るんるん組に座るテーブルやトレーにお皿を乗せる配置を教えたりこぼさないようにトレイを支えたりとお茶汲みだけでなく様々なことにも気が付いてお手伝いしてくれています。

私たち職員が1から説明したり「これをやってあげてね」と教えずとも今までやってきてもらっていたことを思い出し優しく伝えている姿がありました。
大人が思っているよりも子どもたちは周りの姿を見ていて、真似っこしたりその姿に憧れを抱き、『見てきたことを次は自分がやってあげたい』という気持ちが芽生えるのだ思います。

最近は、「今日のお茶当番だれ⁇」と聞くと「今日は〇〇ちゃんだよ!次は私」「もう決まってるの!」と自信ありげに教えてくれました。
自分たちでグループのお友だちと相談をして、順番を決め毎回ジャンケンなどをしなくてもスムーズに進むように考えたのでしょう。
困ったことがあると、すぐに先生のもとへ駆け寄ってきていた子どもたち。どうしたらより良くなるのか、みんなが納得のいくのか、子どもたちだけで自然と言葉を交わし答えを導き出すことができるようになりました。

そんな子どもたちも、うきうき組。保育園で1番のお兄さんお姉さんです。職員からもお友達からも頼られたりお手伝いをしたり、そして、それらに対して誇りや自信、達成感などにも繋がってきます。

新しい出会いや経験も今まで以上に待っていることでしょう。あと1年の保育園生活もたくさんの思い出を作ってほしいです。

根岸

 

 

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