木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

やりたい気持ち!(1歳児クラス・すくすく組編)

2023.05.02

進級して1ヶ月が経ちました。

保育室の環境も変わり、保育室に置いているおもちゃに手を伸ばし、集中して遊び込むすくすく組さん。ブロックを重ねたり繋げたり、電車や車を走らせたり、おままごとで見立て遊びをしたりして遊んでいます。

ところが、遊びが大好きな子どもたちでも、途中でおもちゃに飽きてしまうことがあるのです。おもちゃに飽きてしまうと、穴落としのタッパーの上に乗ったり、おもちゃの箱の上に乗ったりしてしまう姿が見られることもあります。タッパーやおもちゃの箱の上に乗ることは、バランスが不安定であり危険なため、「降りようね。」とその動きを止めなければなりません。

しかし、登ったり降りたりという動きは、子どもの発達に必要な動きです。子どもたちの姿を見て、どのような環境だと発達に合った環境となり、十分に遊び込めるのか、また、子どもの発達を促せるのかを考えてみました。

タッパーの上に乗ったり、おもちゃの箱の上に乗ったりする姿から、登ったり降りたりできる環境が必要ではないかと考え、遊びの中で、安心してそのような動きを繰り返しできる環境が必要だと思いました。

そこで、安全に登ったり降りたりできる環境を作ることで、乗ったり降りたりしたいという欲求が満たされるのではないかと思い、2階のるんるん組のお部屋で遊んだ際に、牛乳パック積み木を保育室に並べてみました。

すると、登ったり降りたりして身体を動かすことが大好きなAくんは、牛乳パック積み木が並べられていることに気付き、牛乳パック積み木をAくんが自らきれいに並べ、その上を乗ったり降りたりして楽しむ姿が見られたのです!とても嬉しそうに牛乳パック積み木に何度も乗ったり降りたりしていて、満足げな表情をしていました。

また、Bちゃんもリュックやカバンを身につけてお散歩して遊んでいたので、牛乳パック積み木をお山に見立て、保育士が「お山があるよ。」と言うと、「お山!」と言って楽しそうにお山を登ったり降りたりしていました。

私は、AくんやBちゃんのやりたい動きが、遊びの中でできたのではないかと感じ、とても嬉しく思いました。

乳幼児は、今伸びようとする力を獲得できる行動を遊びとして繰り返します。保育者は、一人ひとりの子どもの姿をよく見て、その子どもが今何を求めているのか、どんな能力が伸びる時期であるのかを把握して、子どもに合った環境を構成します。
これからも、子どもたちが楽しく遊び込めるような保育環境を作っていきたいと思います。

陸野

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