木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

異年齢の関わり(1歳児クラス・すくすく組)

2023.06.30

今年もまた新年度が始まり、よちよち組5名、すくすく組3名の仲間が加わり、新たなクラスがスタートしました!
毎年4月当初は泣き声が響く保育園ですが、今年も例外ではなく、元気な泣き声がお部屋に響いています。
すくすく組に進級した子どもたちは、自分よりも小さな子を見るのがはじめて。保護者の方からも、「自分より小さい子にどう接するのか楽しみです」という声を聞いていました。

慣れ保育がスタートして1週間。よちよち組の子どもたちも徐々に保育園に慣れ始め、涙が流れない時間も増えました。すくすく組の子どもも小さい子に興味津々で、パーテーション越しに覗いたり「あかちゃんいるね」と気になっているようでした。

ある日、AちゃんとBくんが「いーれーて!」と主によちよち組の子が過ごす匍匐スペースの扉の前に来ました。「どうぞー!」と扉を開けると、懐かしいオモチャに目を輝かせ、しばらくペットボトルマラカスや穴落としを楽しんでいました。すると、遊んでいたよちよち組のCくんが急に悲しくなってしまったようで「ふぇーん」と泣き出してしまいました。
すぐに他の職員がCくんに寄り添い一緒に遊んでいたのですが、Aちゃん、Bくんが立ち上がり「ないてる!」とCくんのところに駆け寄っていきました。「どうするんだろう?」と様子を見守っているとAちゃんは持っていたペットボトルマラカスを、Bくんは絵本を選びCくんに渡してあげていました。
泣いてる小さい子にオモチャを貸してあげなきゃ!というAちゃん、Bくんなりのお兄さん、お姉さん心を垣間見て驚きました。
普段Aちゃん、Bくんはオモチャへの執着心もあり、つい独占してしまう姿もあります。「かーしーて」「いいよー」というやりとりの中で貸し借りができる時もありますが自分からお友だちにオモチャを渡す姿はあまり見られない姿でした。
そんなAちゃん、Bくんが自分からオモチャを貸している姿を見て、異年齢で過ごす当保育園ならではの関わり、子どもたちの心の成長を感じました。

異年齢で過ごすことの難しさを感じることもありますが、それぞれが近い発達の子どもと過ごすことでゆったりと活動に参加出来たり、月齢の高い子が月齢の低い子の面倒を見たり、逆に月齢の高い子の姿を見て真似ることで出来ることが増えていったりと異年齢ならではの発達も多く見られます。
数日前までは一番小さかったはずのすくすく組の子どもたちが、自分よりも小さなお友だちを見て、今までお兄さん、お姉さんたちにしてもらっていたようにオモチャを借りたり頭を撫でてあげたりする姿を見て異年齢で関わるということの本質を感じました。
今は、幼児組の子どもたちがほぼ毎日お手伝い保育としてよちよち組、すくすく組のお部屋に来てくれています。
日々の関わりから、次はどんな成長を見せてくれるのかをとても楽しみにしています。

平塚

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