木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

高く高く(幼児組編)

2023.08.28

ホール遊びでは、缶積みを楽しんでいるお友だちがいます。
どきどきさん(4歳児)は、お友だちと一緒に積むことを楽しみ、のびのびさん(3歳児)は5つほど積んで壊すを繰り返したり何個も小さなタワーを作って嬉しそうにしていました。

うきうきさん(5歳児)は、缶を持ってくる人、積む人、支える人など役割を自然と分かれて「缶持ってくるね!」「ここ抑えて!」とチームワークでより高く積めるように声を掛け合っています。自分たちの高さ以上に積むことが出来ると足を伸ばしても届かなくなってしまいました。1人のうきうきさんが「台に乗ろう!」と提案してマルチパーツを持ってきて、より高く缶積みが出来るようになりました。

しかし、はじめから協力したり役割分担をしたりすることができたわけではありません。

はじめてみんなが缶積みに触れたのは6月3日の親子親睦会でした。

親睦会では、2チームに分かれどのチームが時間内に高く積むことができるか、というルールで行いました。そのため子どもたちも『どうすれば高く積めるか・慎重に』というよりは『いかに早く・スピードで勝負』でした。保護者の方も一緒に行ったので10個以上積み重ねることができるチームもありましたが、我先に缶を手に積み上げる姿が多く見られていました。

その日から缶積み遊びを楽しむようになりました。
「〇〇ちゃんより高い〜」と個人戦をしたりバランスを考えずにただただ乗せていったり積むことよりも壊すことに楽しみを感じている子など。
そして、回数を重ねていくと、少しずつ子どもたちの中でいかに高く積むかという共通の目標を持つようになりました。

1人よりも2人、3人、と人数が増え、協力をすることで高さもより増していきました。

年齢が上がっていくにつれ、友だちと協同遊びを楽しむようになります。
子ども同士で一緒に遊びながら、その中で役割を分担し、それぞれの子どもが違った役割を担って1つの遊びを展開していきます。
また、うまくいかなかった時、1人では難しいと感じる場面が生まれてきます。
そのようなときに子どもたちは意見を出し合い、どのようにすればみんなで楽しく遊ぶことができるのかという他者の立場も考え、意見を出し合う思考力や創造性、コミュニケーション能力を育むことができるのです。

これから、どんどん工夫をしてどのまで高く積み上げる事ができるか楽しみです。

根岸

top