ある日、動のスペースにござとマットと段ボールを出して子どもたちは好きなもので遊んでいました。
そんな時、ござやマットの上にゴロンとするすくすくさん。その様子を見たお友達が「ねんね」と言いながら寝転ぶお友達をトントンしている姿が見られました。
最初は「トントン」や「ねんね」といった一語文を話していましたが、次第に「ゴロンして」や「ねんねだよ」など二語文を話す姿が見られ、自分の思ったことを言葉にするという発達が見られました。
段ボールを出した時にも子どもたちの言葉の発達が見られました。段ボールに入って遊ぶことが大好きなすくすく組さん。
段ボールはとても人気で段ボールを見つけるとたくさんの子どもたちが集まってきます。この時もたくさんの子どもたちが集まり、段ボールに入って遊んでいました。
そんな時、Aちゃんの「いーれーてー!」と大きな声が聞こえてきました。どうやらAちゃんはBくんが入っていた段ボールに入りたかったようでした。Bくんは「待っててね」と答えました。しかし、Aちゃんはずっと「いーれーてー!」と言い続けていました。Bくんは「待っててね」と何回も答えていました。しばらくその様子を見守っているとAちゃんの「いーれーてー!」の後にBくんが「今はBが入っているから待っててね」と答えました。すると、Aちゃんは少しその場から離れ、違うもので遊びながら段ボールが空くのを待っていました。「待っててね」と伝えるだけではなくて、「今は、自分が入っているから待っててね」と理由をちゃんと伝えているところに驚きました。
別の日、Cくんの入っている段ボールに入りたそうに見ていたDちゃん。その様子に気付いたCくんはDちゃんに「一緒に入ろう?」と自分の空いているところを叩きながら言っているところを見ました。Dちゃんは「ありがとう」と言って一緒に一つの段ボールに入っている様子を見て、しっかり言葉のやり取りができていると感じました。「一緒に入ろう?」と声をかけられるすくすくさんを見て、その成長に驚きました。
一語文が二語文になり、二語文が三語以上話す多語文になりと少しずつ言葉を覚えた言葉だけではなく、やってほしいこと、思ったことを言葉にするすくすく組のお友達。
これからの子どもたちの言葉でのコミュニケーションが見れるのがとても楽しみです。
井口