今回はのびのび組の運動遊びでの出来事を載せたいと思います。
夏のプール・水遊びが終わって、本格的に運動会に向けての活動が始まりました。
運動会で披露するもの中に「鉄棒・跳び箱・マット」あり、幼児組になってから初めての運動会で楽しみ・不安・緊張している子どもたちの姿がありました。
初めは上手くできるか不安で、初めて取り組むもの・一度やってみて上手くいかなかったものに対して、「できないから嫌だな」という思いの子どもたちでした。
鉄棒に取り組んでいたある日のこと、Aちゃんが「私前周りできるんだよ!」と自信を持って、披露していました。それを見ていたBくんは「あんなに上手にできないから嫌だな」と先生に話している間に自分の番になりましたが、その時周りで待っているお友だちや遊んでいるお兄さんたちに上手にできないのを見られるのが嫌で「やりたくない」と見ているだけにしました。
その次の番に居たのは仲良しのCちゃんです。Cちゃんは「うーん、何をやろうかな?どれも難しそうだな〜」「きっとぶたのまるやきならできる!」と言いながら、ぶたのまるやきに挑戦しました。しかし、思ったように体が動かず、上手くいきませんでしたが、「あれれ?なんか上手くいかなかったな〜。」「もう一回やっていい?」と何度か挑戦して、ついになんとか1人でできるようになりました。
その姿を近くで見ていたBくん、もう一回自分の番が回ってきた時、「やらない」と言いましたが一瞬止まって…、「やっぱりBくんもやりたい!」と決断しました。
いざやってみると、体が思うように動かずに苦戦する場面もありました。普段だと「やめる」「もういい〜」とおしまいにしてしまうところでしたが、近くでお友だちや仲良しのCちゃんが応援してくれていることもあり、「もう一回やる」と自らの意思でもう一度挑戦しました。
その後、何度か挑戦を重ねて、ついに!!自分なりにコツを掴んで、成功することができました!それからは運動遊びがある日には、「もうできるようになったから〜もやってみたい」と次のものに挑戦しようとする姿も見られました♫
今までは「自分にはできない」と諦めていましたが、お友だちの頑張る姿や、応援してくれる姿を見て、「頑張ってみよう」「やってみよう」と背中を押されたように感じました。
子どもたちには、「やりたくないな」「できないから嫌だな」という気持ちで取り組むのではなく、この気持ちを受け止め、次の一歩が踏み出せるような声掛けをし、成功した時の喜びや上手くいかない時の悔しさなどの経験をたくさんして欲しいと思っています。
続けるからこそできるようになったり、できるようになったことで「嬉しい!」「楽しい!」「もっとやってみたい!」という意欲が湧いてきます。得意ではないから自分からなかなか一歩が踏み出せなかったりすることもあります。「嫌だな」という気持ちではなく、少しでも「楽しい」という気持ちで取り組めるように、「今のいいね!」「上手にできたね!」などとできた時には一緒に喜び、上手くいかなかった時には一緒に悩んで練習をし、それぞれのペースを大切して関わっています。
これからも子どもたちの成長をする瞬間を大切にしていきたいです。
運動会当日、緊張している姿もありましたが、お友だちと一緒に競技に参加し、楽しく最後までやり切ることが出来ました!
石川