幼児組ではお手伝い保育の一環で、一緒にお昼ごはんを食べる日ができました。今はまだ週に1回程度しか行っていませんが、お昼ごはんまで一緒に過ごせる日はいつも以上に気合の入ったじゃんけんでお手伝い保育に行く子を決めるほど人気です。
どきどき組の中では低月齢児のAちゃんは、いつもみんなから妹のように可愛がられています。るんるん組にお手伝い保育に行ったとき、いつもはスプーンとフォークを使ってごはんを食べているAちゃんが、お箸を使ってごはんを食べているのを見てびっくりしました。
まだ持ち方は拙く細かいものは掴めませんが、自分から「お箸を使いたい」と申し出たことに成長を感じました。また、自分より小さい子たちの前だからかっこいいところを見せたいという気持ちもあったのかと思います。その日を境に幼児組でもお箸を使って食事をする姿が見られるようになりました。練習中だから…と遠ざけていたお箸ですが、お手伝い保育が大きな一歩のきっかけになりました。
るんるん組に妹がいるBくんは妹と遊ぶために何度もるんるん組にお手伝い保育に行っています。妹のCちゃんと同じテーブルでごはんを食べたとき、Cちゃんが野菜を残していることに気がつきました。先生がスプーンに乗せて運んでも口をぎゅっと閉じて拒む姿を見て、別の先生が「Bくんは全部食べてるね」と声をかけるとBくんがCちゃんに「おいしかったよ!ぼくはもう全部食べたよ!」と声をかけました。ずっと頑なに拒んでいたCちゃんはその一言で野菜を一口パクっと食べました。すると「おいしい」と完食。先生やお友達ではなく、兄弟の言葉は心に届いたようです。
このように異年齢児とごはんを食べる機会を設けることで、幼児組の子どもたちはかっこいいところを見せようと食べ方や食具の使い方を改めて見直したり、苦手なものも頑張って食べようとする姿が見られました。乳児組の子どもたちも好き嫌いが出てくる頃ですが、大好きなお兄さんお姉さんがおいしそうに食べている姿を見て、実はおいしいかも??と一口食べてみたり、おしゃべりをして楽しく食事をする姿が見られました。
子どもたち同士でいい刺激を与え合いながら日々成長しているので、引き続き一緒にごはんを食べる機会を増やしていけるようにしたいと思います。
梅原