先日、るんるん組の朝の会に参加してプチ食育を行いました。プチ食育では、大根をテーマに、大根の種や花、葉の写真を見てどうやって大根になっていくのかを学びました。また、実際に大根に触ってみて感触や匂いなどを感じました。みんな大きな大根に大興奮でした。手のひら全体で大根を触り「つめたい~」という子や「はっぱだね」と葉をつまむ子もいました。
手のひら全体を使う子や指先でつまんでみたりつついてみたりと手の使い方は、ひとりひとり違い、様々でした。同じ2歳というクラスですが、ひとりひとりの発達には違いがあり、手の使い方やその子の興味に合わせた声掛けが大切なのだなと感じました。
またある日には、幼児組で保健指導を行いました。保健指導では、くしゃみをテーマに、鼻水が出るとどうなるかや正しい鼻のかみ方を学び、みんなで鼻をかむ練習をしました。鼻をかむ練習では、一人一枚ティッシュを配って行いました。「これからティッシュを配ります。みんな半分に折って待っててね。」というと「はーい!」と元気な返事が返ってきました。2歳クラスの子に比べ、より繊細な手の動きができるようです。しかし、次々と「はんぶんにできなーい!」、「2まいになっちゃったよ?」と困った声が聞こえてきました。半分にできないと困っている子には「こうやってやるんだよ。やってみて!」と声をかけ、2枚1組のティッシュが2枚に分かれてしまった子には「端と端を合わせて…はい!1枚になったよ!」と一緒に2枚1組のティッシュに戻しました。声をかけて回っているとティッシュを上手に半分に折っている子もいました。ティッシュを半分に折ることができた子には、「お隣のお友達が困っているみたいだから、お友達のお手伝いをお願いしてもいいかな?」とお願いしました。「いいよ!」と言い、すぐに「ここがこうで…こうだよ!」とお友達のお手伝いをしてくれました。
先日のるんるん組でのプチ食育の時と同様に、ひとりひとりの発達の違いとその子に合わせた支援が大切だと感じましたが、幼児組でも発達には差があるため、ひとりひとりに合わせた支援が求められているのだなと感じました。
この2つの体験から、ひとりひとりに合わせた支援の必要性を強く感じました。ひとりひとりに合わせて支援を行うためには、ひとりひとりを「この子はこうだから、これはできるよね。」あるいは「この子はこうだから、これはできないね。」などと決めつけることや大人の感覚で「もう〇歳だから、これはできるよね。」とできることとできないことを押し付けることがないようにし、きちんと「その子」を見てあげることが大切なのだと感じました。きちんと「その子」を見るためには、日々の会話や子どもとの触れ合いの時間が重要だと感じました。「その子」と触れ合える時間を大切に、「その子」を尊重していきたいなと思いました。
栄養士 太田