木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

通れないよ~!(0歳児クラス・よちよち組、1歳児クラス・すくすく組編)

2024.02.12

お部屋にスズランテープを張りめぐらせたある日の出来事。
この日は1歳児クラスのお友だちと0歳児クラスのお友だちが一緒の場所で遊んでいました。布おもちゃを洗濯ばさみでスズランテープにはさむ「洗濯ごっこ」や、体を動かしたいお友だちがスズランテープくぐりをするなど、同じスズランテープでも遊び方は様々。
1歳児のAちゃんは洗濯ごっこに夢中になっていました。この頃おままごとやパズルなどの細かい手先遊びにも取り組んでいることもあり、今回の洗濯ごっこはAちゃんにとって大当たり。部屋の奥の方で「これもつけなきゃ!あれもつけなきゃ!」と洗濯ばさみで大量の洗濯物を取り付け、この日は最後の最後まで遊びこんでいました。
一方0歳児のBくんは先生を追ってスズランテープを潜り抜けたり、スズランテープをシャカシャカ揺らしたりしながら楽しんでいます。あっちのスズランテープも触りたい!とどんどん奥の方へ進んでいきました。
楽しい時間はあっという間に過ぎ、そろそろご飯の時間。部屋の奥には洗濯ごっこに夢中のAちゃんと、スズランテープを潜り抜けて奥にたどり着いた0歳児のBくん。「そろそろご飯の時間だから、隣のお部屋で遊ぼう!」と先生が声を掛けたとき、Aちゃんはスズランテープをするりと潜り抜け、隣の部屋に移ろうとしました。

その時「ふえーん」と泣き出してしまうBくん。
その泣き声に気が付いたAちゃんはまた奥に戻ると、Bくんの近くで「ここあいてるよ」とスズランテープを上にあげてBくんが通れるようにしてくれました。それでもうまく通ることが出来ないと判断したのか、その場から動こうとしないBくん。すると今度はBくんの目の前のスズランテープをグイっと持ち上げてくれました。
先生が呼んでいるところまで、3本ものスズランテープがあったのですが、毎回潜りやすいように持ち上げてくれ、ぴたりと泣き止んだBくんとAちゃんが2人で一緒に隣のお部屋に移ることが出来ました。
普段同じクラスで過ごしているお友だちだからこそ、どうしてBくんが泣いているのかを、推測して助けてくれたAちゃん。BくんもそのAちゃんの優しさに触れて、うれしい気持ちになったのではないかと思います。

今回の場面で保育者がBくんを抱っこしてお部屋に移ることも、スズランテープを持ち上げてBくんが自分で来られるようにしてあげることもできたのですが、少し離れたところにいたおかげで、子ども同士で協力する場面を見ることが出来ました。
困った場面に直面した時、お友だちに助けを求めたり、またそれに気が付いて助けてあげたりする姿。そんな姿が学年が上がった時にもたくさん見られるように、01クラスでもお友だちの気持ちに気が付けるような言葉掛けや、かかわりを常日頃から心がけていきたいと思います。

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