色々なものに興味が出てきて「これ何?」と聞く機会が増えてきているすくすく組の子どもたち。それぞれ緊急車両に電車、食べ物など、興味のものは違いますが、気になるものがあるとすぐに「これ何?」と聞き、真似をして覚えようとしたり、聞いた言葉を自分の中に蓄え、徐々に出している様子も見られています。
先日、園庭で遊んでいると歩いていた一人の子がぴたっと止まり空を見上げていました。しばらくすると、「ヘリコプターどこ?」と音だけが聞こえ、見つからないヘリコプターを不思議そうに探していました。ようやく現れたヘリコプターを見送ると嬉しそうに手を振っていました。
音に鋭い子は遊んでいても良く気付くので、保育園ではよくある出来事なのですが、次の瞬間「どこにいくんだろうね」ととても不思議そうな顔をしていました!
今まではヘリコプターの音が聞こえる→ヘリコプターが来る→手を振って見送る、と言った自分が聞いたり見たりしたことで完結していました。しかし、今回は興味の幅が広がってきたことで、ヘリコプターの音が聞こえる→ヘリコプターが来る→手を振って見送る→どこにいくのかを考える、という自分で聞いたり見たりしたことの先に、自分が見ていない、見れない先を考えていました。
まだ具体的に〇〇のヘリポート、病院など、詳しいところまでは考えてはいないかもしれませんが、これが大人は簡単にやっている「見通しを持つ」力の始まりになりますね!
自分の中に蓄積された知識や経験をフル活用し、先のことを予測し動く、大人になると簡単にできますが、子どもはまだ上手くできない、その差は知識や経験がまだ足りていないからですね。
しかし見通しを持つ力はこれから先、遊ぶ時や勉強の時に考える、といったことにとても必要な力とも言えます。日々の保育の中で成功体験や失敗してしまったことも含め自分で経験したことを蓄積していくことが大切なので、遊びの中で子どもが出来た時には褒め、出来なかった時には答えを出すのではなく一緒に考えやってみるなど、色々な経験ができるように関わり保育をしていきたいと思います。
鈴木