だんだんと厳しい寒さも和らぎ、春の陽気を感じられるようになりました。
今年度も残すところあと1ヵ月となりました。うきうき組さんは卒園、他のクラスのお友達も1つ上の学年に進級ですね。
ついこの間まで苦手だったことがあっという間にできるようになっていて、日々驚きの連続です。
るんるん組さんに見学に行った時のお話です。
最近、おやつでれんこんの天ぷらを提供しました。れんこんの天ぷらは初めての提供だったので、みんな食べてくれるか心配でした。
どきどきしながらるんるん組さんに見学に行くと、「きゅうしょくさん!」と声が。Aちゃんは私が見学に行くと、必ず声をかけてくれます。「どうしたの?美味しい?」と尋ねると、
「きいてきいて!」と、Aちゃんが天ぷらをかじりました。するとサクッといい音が。
Aちゃんは「しゃきしゃきって音がするよ!」と教えてくれました。「そうだね!良く気づいたね。」と伝えると、とても嬉しそうに笑っていました。ほかにも、れんこんの穴があることを教えてくれた子もたくさんいました。
また、るんるん組さんでは、毎月季節の野菜や果物に触れる食育活動を実施しています。少し前に、大根についての食育活動を実施した後、昼食時クラスに見学に行くと、「せんせい!」と声が。Bちゃんが自分から声をかけてくれました。「どうしたの?」と尋ねると、「これ、さっきみただいこん!」野菜汁に入っていた大根を指さして、これが大根だと教えてくれました!野菜汁には他にもたくさん野菜が入っていたのですが、しっかりと大根を指差していました。
大人が当たり前に思ってしまうことも、子ども達にとっては大発見です。目をキラキラ輝かせながら、自分が1番に言いたくてたまらない子ども達。そんな子ども達の気持ちをたくさん受け止められるよう、これからも子ども達の様子を積極的に見に行きたいです。
実際に体験することで、話を聞いただけでは分からなかったことが理解できるようになると思います。保育園やお家で色々な食材・料理を実際に目で見て、手で触って、匂いを嗅いで、食べてどんな味がするのか、たくさん体験してほしいです。その経験が、子ども達の人生の糧となるよう祈っています。
福本