朝の当番時で1Fで過ごしていた時の出来事です。
るんるん組のAくんが、乳児クラスのパーテーションについているマグネットボードで車や家を作って遊んでいると…
屋根で斜めにくっつけていた棒から丸いマグネットが転がっていくのを見て、「見てみて!コロコロするよ!」「面白いね」と新しい遊びを発見しました。
早速、Aくんはマグネット転がしを作ってみることにしましたが、何度試してみてもなかなか思うようにいかず、
「もう!わかんないよ!」「できないよ!」「やめるー」と言っていた時に、どきどき組のBくんが「楽しそーう」と寄ってきて、「一緒に作ろう!」と遊びに加わってきてくれました。
2人になり、坂道を長く・太くしてみたり、階段みたいに凸凹にしてみたりと「これはー?」「できるかなー?」とBくんを中心に知恵を出し合っていました。互いに「すごいね!」「これもいいね!」と褒め合いながら、遊び進めている姿もありました。
2人で楽しく遊んでいましたが、やはり思ったようにはいかず…。
「もう、できないよー」と言っていると、少し遅れて登園してきたうきうき組のCちゃんが「どうしたのー?」と声を掛けてくれると、「ねーねーこれやりたいの!」「でもうまくできない」とSOSを求めにいくAくんとBくんでした。
Cちゃんに話をしたらすぐに「こうしたらどうかな?」「ここはこれがいいよ」と色々アドバイスをくれました。
実際に一緒に組み立ててみると、今までうまくいかなかったものがあっという間に出来上がりました。AくんもBくんもそれを見てびっくり!!「なんで?」「どうして?」「どうなってるの?」と不思議そうに、何度も近くで見てどうしてできるようになったか観察していました。
しばらくすると、全部バラバラにして新しくAくんとBくんの2人で作ってみることにしました。Cちゃんは後ろで2人のことを見守っていました。すぐには、うまくいかずしばらく悩みながら黙々と取り組んでいました。結果、すぐにはできませんでしたが、後日改めて同じメンバーで作って見事成功させることができました!
様々な経験を通して、1人ではうまくいかないことでも、誰かと協力する楽しさや、知恵を借りることで完成する喜び、成功したことの嬉しさなどを体験しています。また、友だちと再度挑戦するなど、継続して遊ぶ力も日々の生活の中で少しずつ学んでいます。これからも子ども同士の関わり、伝えたいことを伝えられる環境を大切にしていきたいと思います。
石川