木月ほほえみ保育園のブログ「そこはっ!ほほえみっ子」

次は何をするんだろう…?(1歳児クラス・すくすく組)

2024.06.27

新年度がスタートして早くも3ヶ月が経ちました。新入園児として入ってきたお友達も、すっかり園生活に慣れてきた様子です。
実はこの3ヶ月で、新入園児さんが保育園に慣れてきたのは昨年度から保育園で過ごしていたお友達の姿があったからこそなんですよ!今日はそんな1エピソードをお話ししたいと思います。

新学期で不安になってしまうのは、パパママと離れるのが寂しい…という気持ちも理由のひとつですが、その他にも生活の流れがわからないことが理由であることがあります。「せっかく遊んでいたのにお片付け?なんで?この後に何するかわからないよ〜」と戸惑ってしまうのです。今年度入園してきたAくんも初めはそんな戸惑いもありましたが、周りのお友達のおかげで見通しを持つことができるようになりました。

それはお昼寝から明けた時のこと。
Aくんは、おやつの時間まで何をしていいかわからなくて不安でいっぱいの様子…。そこで先生の提案でお友達のBくんと一緒に給食室までおやつをもらいに行くことにしました。

昨年度から保育園で過ごしているBくんは、お昼寝明けに、よくクラスのお友達と手を繋いでおやつをもらいに行ってくれます。そんなBくんが今日はAくんに手を差し伸べると、給食室まで連れて行ってくれました。
おやつをもらってお部屋に戻ってくると、今度はそのまま水道へ手を洗いに行くBくん。少し不安げな表情を浮かべるAくんは次は何するのかな…と後ろをついて行きます。

水道に2人が横並びになると、Bくんは当たり前のようにAくんへハンドソープを手渡し、ハンドソープを受け取ったAくんは、Bくんの手洗いの様子をチラチラ見ながら同じように手洗いを進めていました。そして先に手を洗い終わったBくんに、今度はエプロンを手渡してもらうと、同じように席に座って、おやつを待っていたのでした。

今は何をするのかを周りを見て理解しようとするAくんと、自分なりに教えてあげようとするBくん。子どもたち同士で支え合う姿が見られたエピソードでした。

手洗いをしていたり、お片付けをしていたり、自分ではあまりやったことがないことでも、同じくらいの歳の子がやっていると、もしかしたら自分できるかも…?やってみようかな…!そんな気持ちが芽生えてきそうですよね。
このような過程を経て、今ではすっかり水道を捻ることも、手を洗った後に自分のエプロンを取ることもできるようになりました。

“お友達はどんなことをしているんだろう?”
きっと新学期で不安になりつつも、Aくんの中にはそんな疑問や好奇心があったのではないでしょうか。

大人が教えてあげることも、ひとつの方法かもしれませんが、Aくんのジッとお友達を見つめる姿を見ていると、「見て理解してみたい」「見て学んでみよう」という声が聞こえてきそうです。そこで大人が教えるのではなく、”見る”ことができるような環境や、お友達と一緒に過ごす中で学ぶ環境を作っていくことも、保育園だからこそできる方法なのではないかと思います。
子どもたちの「見て学ぶ」や「子どもたち同士で助け合う姿」を信じて、見守っていきたいです。

池田

 

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